【明慧日本2013年10月16日】雲南省の禄豊県裁判所は今年5月31日、昆明市の法輪功修煉者・劉暁萍さん、劉翠仙さん、彭学萍さん、冉暁曼さんの4人に対して不当な裁判を行い、懲役7年6カ月から懲役10年までの重刑判決を宣告した。4人の修煉者はその場で上訴した。
昨年12月20日、劉暁萍さん、劉翠仙さん、彭学萍さん、冉暁曼さんの4人は禄豊県妥安鎮で人々に中国伝統的文化を発揚する「神韻」DVDを渡したとき、県公安局・国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当連行され、拘禁された。その後、4人の修煉者は警官らに家宅捜索を受け、起訴された。家族たちは4人のために、北京市の弁護士4人を雇った。しかし、県公安局は今年1月~5月までに14回、弁護士と修煉者たちの面会を許さなかった。
その後、県裁判所は弁護士に案件文書を読むことを許したが、コピーすることは許さなかった。5月3日、裁判所は4人の修煉者に「開廷通知書」を送付せずに裁判を開廷した。それに対して、法廷で弁護士たちは弁護を拒否して抗議を行ったが、裁判後に警官に殴られたという。
5月31日、4人の修煉者に対する2回目の裁判が行われた。法廷では、修煉者たちによる自己弁護、弁護士による弁護、家族が訴訟代理人としての弁護を行った。4人の修煉者は「中共(中国共産党)政権は法輪功に対して罪を捏造したため、多くの民衆がその欺瞞にだまされて法輪功を敵視しています。民衆の法輪功に対する勘違いや憎しみを徹底的に取り除くため、我々修煉者は法輪功の真実を伝えなければなりません。1999年7.20以前、つまり、法輪功に対して罪を捏造する前、法輪功修煉者が民衆に真相を伝えることはありませんでした」と話した。
4人の弁護士は、法廷でそれぞれが法律の角度から、修煉者たちの問われた罪に対して、罪の不成立を弁護した。最後に弁護した弁護士は「『邪教組織を利用して法律の実施を破壊する』という罪名を問われた当事者たちは、その罪を犯していません。本当の犯罪者は今日ここにいる警官、検察官、裁判官です。あなたたちは法の執行を破壊し、具体的にいえば「刑事訴訟法」、「裁判官法」、「弁護士法」に対して罪を犯しました。あなたたちは私たちの当事者が無罪だとよく知っているはずなのに、わざと罪を問うことから、あなたたちこそ本当の犯罪者ではないでしょうか」と厳しく指摘した。
裁判長は修煉者、弁護士、家族による弁護に反論できなかったが、法律を無視して、劉暁萍さんに懲役10年、劉翠仙さんに8年、彭学萍さんに8年、冉暁曼さんに7年6カ月の実刑判決を宣告した。
法輪功修煉者たちの弁護士4人は先月12日、雲南省高等裁判所、楚雄州の裁判所、最高検察院、雲南省検察院に控訴手続きの書類を提出し、禄豊県裁判所に対し、職責を軽んずる行為、職権乱用などの刑事責任を追究することを要求したという。