【明慧日本2013年10月24日】吉林省集安市の法輪功修煉者・董岩発さん(55歳男性)はかつて、相前後して5回、中共(中国共産党)当局の警官により不当に連行され、市留置場に拘禁されたことがある。5回目に連行された際、董さんは裁判所に懲役4年の不当判決を宣告され、刑務所に収容された。留置場や刑務所で迫害を受けた董さんは障害を負ったため、労働能力を失い、会社に解雇された。
2001年4月27日、3回目の連行となる董さんは、留置場に拘禁された。当日午前9時過ぎ、2人の警官が董さんに尋問を行った。尋問の際、警官は強烈な辛味のある詳細不明な薬物を董さんの鼻の中に詰め込んだ。すると、董さんはすぐに体調が悪くなったと感じたが、午後3時半になって半身が麻痺して地面に倒れて話すこともできず、唾液が出て、物が二重に見えるようになった。それから、董さんは1人でトイレに行けなくなり、水も飲めず、ご飯も食べられなくなった。翌日、警官は董さんの家族から500元をゆすり取って、董さんに足かせをつけて病院に連れて行った。病院は董さんの病状がとても厳しい状態だと診断した。そのため、当日夜、留置場側は家族に「董岩発を迎えに来い」と連絡し、董さんを帰らせた。鼻に入れた薬物のせいで、董さんは脳の中枢神経が破壊され、いまだに後遺症が残っており、すごく苦しんでいるという。
2005年11月25日午前9時過ぎ、買い物をするために市場に行った董さんは、突然、数人の警官に不当に連行され、黒い乗用車に押し込まれた。国保(国家安全保衛)大隊に連行された董さんは、全身を検査されて留置場に拘禁された。董さんは、留置場で病状が悪化して地面に倒れたが、警官は平気な顔をして、董さんのポケットから家の鍵を奪って董さんの家に不法に侵入し、家宅捜索を行い、『轉法輪』2冊を没収した。
2009年4月12日夜7時ごろ、国保大隊の隊長は6、7人の警官を引き連れて、董さんの家に不法に侵入した。警官らはパソコン2台、プリンタ1台、DVDドライブ1台などの私物を没収し、董さんを国保大隊に連行した。国保大隊の隊長は董さんに「共産党はお前に給料を支払い、お前を養っているのに、なぜ、お前は共産党に反対するんだ! これから、俺がお前の給料を止めてやる」と脅した。
その後、董さんは市留置場に移送された。同年5月18日、董さんは逮捕状を出された。6月25日、集安市裁判所は董さんに懲役4年の実刑判決を宣告した。そして、董さんに重い脳血栓の症状が現れたにもかかわらず、9月1日、四平石嶺刑務所に送り込まれた。
刑務所の健康診断で、董さんは脳血栓以外にも糖尿病、高血圧と診断され、歩行困難となった。そのため、医者は董さんに「とても危険な状態だ」と言い「重病のための服役中の一時出所」の申請書を提出するよう勧めた。しかし、刑務所側は許可しなかった。副監獄区長は董さんに「法輪功の修煉を放棄する旨の書類『三書』を書けば、一時出所を許す」と言った。その後、董さんの健康状態はますます悪化し、刑務所側はやむを得ず、一時出所を許可した。しかし、地元の派出所は一時出所のサインを拒んだ。一時出所の手続きができないため、家族は何度も派出所の所長を訪ねてお願いしたが、すべて拒否された。
現在、董さんは解放されているが、迫害されて障害者になり、労働能力を喪失してしまい、不当に解雇され、家庭の経済状況は苦しい状態に陥っている。
心臓病を患っている董さんの兄は、不当判決を下された弟のことを心配し、毎日不安と恐怖に恐れ、悲しみのあまり、2010年に死亡したという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)