【明慧日本2014年2月15日】上海市普陀区の法輪功修煉者・楊曼曄さん(47歳女性)は、昨年10月9日夜に自宅に押し入ってきた国保大隊の警察10人余りに不当に連行され、家財も没収された。翌月14日、地元の検察院は逮捕状を出し、楊さんは現在留置場に拘禁されている。家族は楊さんのために、すでに弁護士を雇った。
楊曼曄さん
楊さんは大卒で普陀区双山路に住んでいる。「真・善・忍」を信仰し、世の人々に法輪功に罪がない事を伝えたという理由で5回にわたり当局に逮捕・収容され、不当判決を言い渡され、家財を没収された。家族も長期にわたり、恐怖と心配の中で過ごし、幼い子供は小学校の頃から母親(楊さん)の世話を受けることができなかった。
楊さんの1回目と2回目の連行は、外で真相資料を貼ったという理由だった。彼女は通報されて不当に連行され、家財を没収された。3回目と4回目はいわゆる「敏感日」の期間だった。610弁公室、国保大隊の警官に尾行されていた。
昨年10月9日、陳秀英さん、盧秀麗さん、苗蘭英さんの3人は、楊さんの自宅から真相資料を配りに出かけた。楊さんの家を見張っていた610弁公室と国保大隊の警察らは彼らを尾行した。警官らは陳さんたちが資料を配った過程を録画し、楊さんが真相資料を作った証拠とした。
この逮捕に関わったのは地元の甘泉派出所、警官の龔傑、駐在巡査の夏文偉、地元の国保大隊の張春陽(50代)・鄭軍(30代)である。早く楊さんを逮捕するため、彼らは楊さん宅の防犯ドアをこじ開け、楊さんを不当に連行した。また、家族に反抗させないよう、「逮捕状」を出した。楊さんの息子も当日に逮捕されたが、翌日に家に返された。
4回の迫害実態
楊さんは2000年の年末、真相資料を配布していた時に地元の当局関係者に連行され、普陀区留置場に9カ月拘留され、懲役4年の判決を言い渡された。楊さんは上海松江女子刑務所に拘禁された期間、長期にわたって奴隷的な強制労働を科され、体力の限界に達し、膝が粉砕骨折した。そのため、楊さんは2回の手術を受けた。にも拘わらず、刑務所側は楊さんが経文を隠したという理由で刑期を9カ月の刑期を延長するなど、手段を尽くして迫害を加えた。
楊さんは2005年8月に解放されたが、半年も経たず地元の国保警察に連行され、上海青浦労働収容所に1年6カ月収容された。
2009年6月6日、楊さんは3回目の不当連行を受けた。国保大隊と610弁公室の関係者10数人が交番の巡査に案内され、楊さん家のドアをこじ開けて侵入した。その際、侵入を阻止しようとした楊さんの16歳の息子に暴力を振った。楊さんの家財は没収され、楊さんの義理の親と夫も脅迫された。翌日、警官は息子を連行しようとした。家族は極度の不安にさいなまれる中、市民の合法的な権利を行使し、弁護士を雇った。その結果、楊さんは留置場に拘留されてから1カ月後に解放された。
2009年10月22日、地元の国保大隊、610弁公室の関係者は再び「話がある」と言って楊さんを呼び出し、連行した。彼らは楊さんを洗脳班に入れ、「転向」を強要した。楊さんの家族は派出所を訪ね、解放を要求したが、国保大隊の行動であり、我々とは関係ないと言われた。しかし、家族が国保大隊を訪ねても、楊さんを見つけることができなかったため、法律信訪弁(陳情処)を訪ねた。関係者は楊さんが保証人を立て審問を待つ段階であるため、受けた迫害に問題は無いと主張した。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)