【明慧日本2014年2月28日】ジャムス市の法輪功修煉者・項暁波さんは、2月20日、55歳の若さでこの世を去った。項さんは、黒竜江省戒毒労働教養所で8カ月にわたり拷問を受け、毒薬を投与されるなど壮絶な迫害を受け、心神喪失状態に陥っていた。
項さんが死亡した日、項さんの母親は帰宅すると、自宅のベッドで目玉が突出し、瞳孔が広がり、顔色が白く、口が大きく開き、ひどい脱水で体が痩せこけた娘の様子を目にした。項さんは既に死亡しており、驚愕したような表情で硬直した項さんの顔を見て、母親は息を引き取る直前にどれほどの苦痛を強いられたのかを目の当たりにし、中共(中国共産党)当局による迫害の残酷さに衝撃を受けた。
項暁波さん
項暁波さんが死亡した直後の写真
黒竜江省戒毒労働教養所は数千人の女性修煉者を拘禁し、これまでに3人の修煉者を殺害するなど、残酷な迫害を行うことで知られており、2002年11月には雞西市の姜栄珍さんは、2010年7月には七台河市の劉術玲さん、2011年10月頃にはジャムス市の姜静萍さんが同所で殺害された。同所では毒物を修煉者に注射する迫害も行われている。
2012年9月10日、ジャムス市安全局・同市公安局・向陽公安支局・建設派出所・橋南派出所・西林派出所・長安派出所は結託して、地元の修煉者15人を一斉に拘束した。項さんもその内の一人だった。項さんは労働教養を科され、獄中生活を2年ほど強いられた。
施設内で項さんは、他人と接触できないよう隔離された環境におかれ、独房監禁や小さな椅子に長時間座らされる拷問、睡眠の剥奪、後ろ手にして枷をかけられるなどの虐待、毒物の投与、悪質な洗脳、数々の拷問など、壮絶な迫害を加えられた。
情報筋によると、項さんが拘禁されている間、看守はひそかに黄色の粉末を食べ物の中に混ぜ、項さんはそれを知らないままに食べていたという。
去年6月5日、項さんは解放された。しかしすでに肉体は痩せこけて衰弱しており、精神は心神喪失状態になっていた。項さんは亡くなるまでの間、外でぶらぶらして何日も寝食をとらず、疲れを知らないかのように一日立ち続け、意識は朦朧として眠っているような状態が続いていた。
1999年7.20以降、項さんは法輪功を学んでいるという理由で、5回の不当拘禁、2回の労働教養、2回の家宅捜索、数回の嫌がらせなどの迫害を受けた。娘が6歳のとき、項さんの夫は迫害の圧力に耐えられず、娘を連れて項さんと離婚した。また、項さんは公務員だったが、不当に解雇され、無職になった。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)