【明慧日本2014年3月7日】カナダの国会議員で前司法相長官のアーウィン・コトラー(Irwin Cotler)氏(自由党)は、先月28日の記者会見で「人権侵害を受けている世界の人々のために、法案が可決されることを願っている」と発言し、自ら提出した議員立法の可決を促した。アーウィン議員は中共(中国共産党)当局の法輪功迫害、臓器狩りなどを例に挙げ、中国の深刻な人権侵害の実態を明かし、法案可決の必要性を訴えた。
記者会見で発言するアーウィン議員
法案は10項目ある。法案の中心は、国連人権理事会から中国を始め人権侵害を行う国を追放すること、独裁政権から人権侵害を受けたカナダ人にカナダで起訴する権利を与えることである。
記者会見で、人権理事国から中国を追放すべき理由について、アーウィン議員は次のように説明した。「中国当局が計画的かつ大規模に人権侵害を行っていることは、もはや弁明できない事実である。ゆえに中国が人権理事国になる資格はない」
「人権を侵害している国が、国連人権理事国となり、人権トラブルを解決する仲裁国になることは、まずあり得ない話だ」
アーウィン議員はさらに例を挙げ、問題点を指摘した。「長い間、中共は無実の人間を投獄し、法輪功、及び様々な活動家、民主・人権団体への迫害をずっと続けてきた。特に、法輪功に対する大規模な迫害は甚だしい。法輪功修煉者は『真善忍』の価値観を信じているという理由で、罪に問われる。さらに、一部の修煉者は生体臓器狩りの対象にされている」「生体臓器狩りの行為だけでも、すでに国際モラルを侵害している。このような行為を終結させるために、私はこの法案を提出した」
アーウィン議員は「法案が可決されるまで、政府と共に努力したい」と、現政権に協力を呼びかけた。