【明慧日本2014年7月3日】フィンランドのメディア各社は、中国共産党政治局常務委員・劉雲山がフィンランドを6月12〜15日にかけて3日間訪問し、法輪功学習者から抗議活動を受けたと報道した。中国共産党は1999年7月から現在まで、法輪功への迫害を行っており、劉雲山は主要な責任者の一人である。
法輪功学習者・陳真萍さんは2008年、当局に拘束され、今なお拘禁され続けている。彼女の2人の娘は現在フィンランドのロバニエミに住んでいる。娘の金昭宇さんは、母親の釈放を求めるため、劉雲山に書簡を手渡したいと考え、抗議活動に参加した。
アムネスティインターナショナルも今回の抗議活動に参加し、劉雲山が国際法上における人道に対する罪と拷問等禁止条約を犯した疑いがあるとし、このことに関心を持つよう、フィンランドの調査局と司法長官の事務室に書簡を手渡した。
フィンランドの調査局は、すでにアムネスティの書簡を受け取ったことを認め、短期間で大量の証拠を集めて提訴すると表した。
報道によると、フィンランドの「中国の人権を支援する組織(SHRIC)」も各方面に対し、劉雲山に対する追及を求める書簡を手渡したという。彼らはルワンダ人がジェノサイド罪で裁かれた実例を引用した。ルワンダ人のフランソワ・バザランバは、フィンランドに数年間居住した後、1994年にルワンダでの大虐殺に関わり、国際法上におけるジェノサイド罪を犯していたことがわかり、フィンランドの裁判所から終身刑の判決を受けた。「中国の人権を支援する組織」は、フィンランドと国際社会が劉雲山に対して同様の態度を取る必要があると考えている。
フィンランド訪問の最終日である2014年6月14日、法輪功学習者らは、劉雲山の訪問地であるサンタクロース村からトナカイ牧場まで全ての場所で、横断幕や展示版を掲げ、「法律に従い劉雲山を処罰しよう」という音声はどこまで着いて行き、劉雲山は慌ただしくその場を離れていった。