【明慧日本2014年8月22日】広東省梅州市の梅江区裁判所は先月29日午前、同市の法輪功学習者・傳雪氷さん(42歳女性)、鄧芳英さん(40歳女性)に対して不正裁判を行った。当日の裁判は学習者の家族数人と、司法関係部門が手配した学生らしき若者約50人が傍聴した。
すでに留置場に3カ月間拘禁されていた傅さんと鄧さんは手錠、足かせをはめられて入廷した。
法廷で梅江区検察院の検察は法輪功学習者を誹謗中傷した後、傳さんに対して「国家と人民に災いをもたらした親不孝者だ」と罪を訴えたが、傳さんは着せられた罪を断固として否定した。傍聴していた母親も大声で反論した。傳さんの弁護士は裁判官に何度も弁護を中断されたが、法律に基づいて弁護を続け、中国共産党が公表した邪教リストのコピーを見せ、法輪功が含まれていないと指摘し、傳さんと鄧さんの解放を求めた。しかし、裁判長は休廷を宣告した。
傳さんは中国銀行梅江支店に勤めていたが、法輪功を学んでいるとの理由で当局に繰り返し迫害され、解雇された。
2005年12月末、傳さんは市のある地域で法輪功の資料を配っていた時、警官に新中派出所に連行され、1時間以上、関連情報を吐き出すよう強要された。帰宅後、家宅捜索を受け、法輪功の関連書籍、法輪功創始者の講義ビデオ、『明慧週刊』などを没収された。2日間、梅江区公安支局に拘禁された後、勤め先が保証人となって解放された。しかし出勤後、職場で法輪功の修煉を放棄するという「保証書」を強制的に書かされた。
2008年5月15日、傅さんは仕事中に警官に連行され、市江南洗脳班に送られた。3日後、洗脳班から抜け出し、再度の連行を免れるため、2カ月間放浪生活を余儀なくされた。傳さんは勤め先に「無断欠勤」扱いとされ、16年間長期にわたり勤めた銀行を一方的に解雇された。
2010年3月25日午前9時頃、傅さんは歯科医院にいた時、10数人の警官に連行された。その後、警官は傳さんの実家に不当に侵入し、パソコン、法輪功の関連書籍、現金などを没収し、傳さんの自宅にも行き、パソコン、DVDディスクなどを没収した。そして、傳さんは区の留置場に拘禁され迫害された。
留置場で傳さんは手錠、足かせをはめられ、眠れないようにタバコの煙を目に吹きつけられた。1カ月後、傳さんは三水洗脳班に送られ、強制的に洗脳された。
拷問のイメージ図:手錠と足かせ
2012年5月21日、警官は突然、傳さんの自宅に侵入し、法輪功の書籍、パソコンなどを没収した。傳さんは6カ月の娘を抱いて家を離れた。10月26日、傳さんは東莞にある夫の家で連行され、梅州市に送還された。後に家に帰った。
今年4月23日午後2時過ぎ、自動車用品店で仕事をしていた傳さんは、梅県区公安局国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行され、1時間後に家宅捜索を受けた。その後、梅県区扶大留置場に拘禁された。
鄧芳英さんは梅江区嘉応中学の元国語教師であった。
2002年4月、鄧さんは月梅留置場に連行され、強制的に洗脳された。同年8月、1年の労働教養処分を科され、広東省三水労働教養所に収容されたが、3カ月後、梅州市に送還され、懲役4年の実刑判決を言い渡され、省女子刑務所に拘禁された。
今年4月23日、傳さんと同様に、警官は自動車用品店で仕事中の鄧さんも連行し、店のパソコン、現金などを没収した。その後、鄧さんは梅江区芹黄留置場に拘禁されたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)