【明慧日本2014年8月29日】遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・範学軍さん(35歳男性)は遼陽カ子刑務所に迫害され死亡した。死因はずっと隠されていたが、最近になってやっと範さんの親戚が、範さんは臓器を摘出され殺されたと話した。当時、遺体確認の時にすでに家族みんなは気付いていた。しかし、中国共産党の圧力の下、さらに当時は臓器狩りがまだ国際社会に知られていなかったため、これらを暴く勇気もなく、いわゆる示談を選択したという。
範さんは、瀋陽商業城に属しているホテルで菓子職人として働いていた。1995年に法輪功を修煉し始めてから心身共に効果を実感した。会社では努力して仕事し、親切かつ善良でみんなに信用された。ある日、同じホテルで働いている若い男性の父親が、病気で家に帰ろうとしたが旅費がなくて困っていたところ、範さんから300元をもらって無事に帰れたという。
1999年、共産党が法輪功を迫害し始め、北京へ陳情に行った範さんは瀋陽市第5留置場、瀋陽市龍山教養所などに拘禁され洗脳された。そして、仕事までも失った。
範さんは2001年7月に再び逮捕され、懲役7年の判決を下され、遼陽カ子刑務所に拘禁された。2004年9月12日、範さんは迫害により死亡した。目撃者の情報によると、遺体は頭が凹んでいて、腰部に穴が開いていた。足にも切られた跡があって、解剖されたという。
刑務所は情報を封鎖するため、2004年9月から範さんの家族にすべての法輪功学習者と接触させず、外部には範さんが自殺したと言いふらし、同時に情報が洩れないように他の法輪功学習者も厳しく監視した。
遼陽カ子刑務所ではすべての法輪功学習者が三監区に拘禁され、迫害を受けている。中には小号(迫害の一種)、禁閉室(密封部屋に閉じ込まれる迫害の一種)が設置されている。法輪功学習者は常に警官らに指図された受刑者に殴られ、体罰、スタンガンで電気ショックを加えられるなどの迫害を受けた。範さんは数人分の仕事量を働かされ、多くの苦しみに耐えていた。
範さんはすでに亡くなって10年経ったが、圧力に恐れていた人々はずっと範さんの死の真相を黙っていた。