文/湖南省の大法弟子 善縁
【明慧日本2014年9月12日】湖南省冷水江市の製鉄工場は(以下「冷鋼」と略称)、従業員一万人以上の大工場ですが、そこで働く誰もが「法輪大法は素晴らしい」と知っています。ある時、冷鋼ではこんな噂が流れました。2人の億万長者の顧客がいて、お互いに「もしお金で李樹平さんを動かせたら、十万元をあげます」、「あなたこそお金で李樹平さんを動かせたら、百万元をあげます」と言い合い、賭けをしました。この噂を聞いて、工場内でたくさんの社員が、李さんはお金や美女を前にしても箸にも棒にもかからないと言っていました。
李樹平さんは工場子弟中学校の教務主任であり、生徒と保護者達からは、優秀な数学教師であると評判でした。彼は小さい頃、重度の脳膜炎がかかって、治療後に頭痛の後遺症が残りました。しかし1999年7月に法輪大法を修煉してから、頭痛が消えました。妻の劉小玲さんも、以前偽気功を練習していたため、体に憑き物が憑き、毎日泣いたり、でたらめなことを言ったりして、仕事もできず、近所の人々に迷惑をかけていました。冷鋼の知り合いの皆が、法輪大法を修煉してから前の姿に戻り、法輪大法に助けられたと言っていました。
中国共産党による法輪功迫害が始まってから、李樹平さんは真、善、忍の修煉を放棄しないという理由で、会社をクビにされ、再就職を余儀なくされました。それから、彼は工場の線路に落ちた鉱石拾い、炭の清掃員、積卸し作業員、煉鋼現場作業員、サンプリング作業員など、いろんな仕事をしてきました。
李さんは勤勉で、真面目で、正義感があるので、本社に原材料検査所の所長を任命されました。李さんは全工場の原材料サンプルの検査を担当しました。この仕事はポジションは高くないのですが、重要な立場であり、冷鋼の「税関」と言われ、毎月十億から十三億元の原材料サンプル検査を任されていました。
昨今の中国では、このような仕事は私腹を肥やす絶好の機会ですが、李さんは「真善忍」の基準に基づき自分を律していました。彼が就任してから、一連の制度規程を定め、顧客に対しても本社に対しても、全て平等なサンプル検査基準を実施しました。朝から晩まで自ら監督し、数カ月経つと、検査所は順調に軌道に乗りました。本社は李さんを評価し、なんと検査所に一万元の賞金を与えました。李さんは就任して五年経ちました。ここで説明したいことは、当時李さんの給料は、親、妻、子供と、家族全員の唯一の支えでした。妻は法輪功を修煉しているという理由で不法に拘束され、娘は大学在学中であり、彼の当時の家計はとても苦しく、お金が必要でしたが、謝金、謝礼などは一切もらったことがなく、接待にも参加したことがありませんでした。
李樹平さんは検査所所長の就任期間中、毎年工場に少なくても一億元以上を節約させました。ある人は、「もし彼はお金が欲しければ、この職場で半年か一年仕事をしたら、百万長者にもなれたよ!」と言っていました。しかし、李さんは昼間に仕事をし、夜間は家庭教師のアルバイトをしていて、娘の大学費用を稼いでいました。この仕事をして五年経っても、まだ46平米の小さな家に住んでいました。
李樹平さんは検査所所長の就任中、公正無私で、社員を家族のように思っていました。忙しいところがあれば、彼はどこにでも助けに行きました。検査所は女性社員が多く、仕事は体力労働で大変なので、彼はよく手伝いに行きました。現場では、よく彼が肩で物を担いだり、手で持ったりする姿が見られました。取引先との業務も、検査表の確認、修正業務など、全て二度手間にならないよう、一つ一つしっかり手配をしていました。
工場の人々は、「もし皆が法輪功を修煉したら、汚職をなくし、悪人がいなくなり、どれほど幸せなのか!」と言っていました。そして、「大法弟子は本当に無私無我だ」と言う人もいました。工場全体で「法輪大法素晴らしい」という話になり、李樹平さんは工場でどこに行っても、「法輪大法は素晴らしい」と称賛されました。李樹平さんは正義感があり、汚職官僚、悪徳商人と一緒に悪事を働かなかったので、彼らに憎まれ、彼らが雇ったヤクザに事務所で脅迫されたこともありました。社内の古い社員が言うには、「奥様の劉小玲さんが違法に拘束されたのも、彼らが仕組んだことで、劉さんは無理やりに連行されました。李樹平さんの意思に打撃を与えるためです」とのことです。
2008年末、工場は早期退職の制度を改定しました。各種の圧力の前で、李樹平さんは退職して検査所から離れました。それからずっと、李さんは家庭教師として暮らしています。李さんはよく、「所長として一元の賄賂も貰えず、後悔しないか」と聞かれますが、李さんは「絶対に後悔しません。なぜなら私は法輪大法の弟子であるからです」と答えています。
李樹平さんは真、善、忍を修煉し、無私無我のいい人なのに、中国共産党から残酷な迫害を受けました。1999年7.20以降、法輪功は中国共産党の江沢民集団から残酷非道の迫害を受け、李樹平さんは妻の劉小玲さんと合わせて、少なくとも15回も不当に連行され、20回も家財を押収されました。いつも夜中に押し入られ、劉小玲さんは4回も労働教養を科され、合計5年間も拘束されました。2回目に収容された株洲白馬瓏労働教養所では、あやうく殺されそうになるまで迫害されました。李樹平さんは留置所に3回も不当に拘留され、拘置所に3カ月間拘束され、長沙撈刃河洗脳班に1カ月間拘束されました。2014年2月と4月、李さん夫婦は再び当局から嫌がらせを受けました。
工場の社員と家族たちはよく、「あんなにいい人が、これほど酷い目にあって、道理はどこにあるのか? 正義はどこにあるのか?」と議論しています。