【明慧日本2014年10月2日】遼寧省本渓市(ほんけいし)の法輪功学習者・趙成林さん(53歳男性)は本渓市の元軍医。かつて幸せな家庭だったが、法輪功を学んでいるとの理由で、趙さんは夫婦ともに当局に連行され、刑務所での拘禁中に拷問などの迫害を受けた。
3月26日、趙さんは公園で、中国伝統文化の「神韻公演」DVDを人々に渡したとき、明山区公安分局の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官に頭を殴られ、意識不明になった状態で連行され、市留置場に拘禁された。趙さんにとって、3度目の連行だった。
8月26日、明山区裁判所は趙さんに対して不当に開廷する予定だったが、原因不明で開廷しなかった。
しかし翌日、裁判所は趙さんに対して開廷しようとした。警官は留置場に行き、趙さんを連れ出そうとしたが、断食して不正裁判に抗議を行った趙さんは意識がもうろうとし、歩けず、極度に衰弱したため、出廷できなかった。それで、裁判所は裁判を中止したという。
2001年5月28日、趙さんは地元の610弁公室の警官によって連行された。その後、1年の労働教養処分を下された趙さんは市労働教養所に収容された。教養所で趙さんはスタンガンで電気ショックを加えられ、頭部、胸部、でん部をひどく殴打された。その結果、趙さんは頭が変形し、でん部が腐りかけた。しかし、警官はその後、瀕死の状態の趙さんを数日間吊るし上げ、苦しめた。
拷問の再現:スタンガンで電気ショックを加えられる
拷問のイメージ図:吊るし上げられる
2002年5月、610弁公室、労働教養所、西湖裁判所は結託し、趙さんに懲役10年の実刑判決を下し、趙さんを大連市の瓦房店刑務所に送り込んだ。 それから、家族は何度も刑務所へ行き、趙さんとの面会を申請したが、却下された。 数カ月後、やっと面会を許された家族は、頭部に6~7センチの傷口があって極度に痩せ、二人に支えられて面会室に出てきた趙さんの姿を目にした。趙さんはかすれた声で家族と話をした。
10年間刑務所に拘禁された後、解放された趙さんは今年3月、再び連行され、再度の不正裁判に直面している。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)