【明慧日本2014年10月6日】西オーストラリアの演劇の祭典「The Hills Festival of Theatre 2014」が行われ、9月19日に公演が行われた現代劇「The Perfect Heart」は観衆に深い感動を与えた。これは現在、中国で法輪功学習者に対して行われている生体臓器狩りの実態をテーマとして公演された初めての舞台である。
現代劇「The Perfect Heart」
不治の病に侵されたオーストラリアの少女・サラは余命わずか数カ月と宣告された。もし早めに移植手術を受けることができれば、命を繋ぐ希望があるという。しかし、オーストラリアで適合する心臓を見つけるには何年も待たなければならない。絶望した両親は意識不明のサラを中国に連れて行った。中国の病院は2週間以内に必ず心臓移植の手術を行うことができると約束した。近年、中国で臓器移植が流行っており、世界各地の患者が中国で臓器移植を受けるケースが増えている。
母アリソンは故郷(オーストラリア)で、法輪功学習者に対する生体臓器狩りが中国で行われていると聞いたことがあり、罪のない心臓ドナー(法輪功学習者)が中国政府に殺されることを心配して不安になっている。アリソンは、娘サラが優しい子で、生きている人間から摘出した心臓など死んでも受け入れないことを知っており、娘にどうやって説明しようかと焦っている。
意識不明の中、サラはある光景を見た。その中で、自分に移植される心臓は生きている法輪功学習者から摘出されたものだということが分かった。以前、サラは生体臓器狩りの実態を聞き、このような犯罪を制止するために署名したことがある。サラは受け入れることができず、サラの心臓の脈が乱れた。すると、医師は今移植した心臓が合わなかったら、もう1つの心臓を予約すると言い、この話を聞いたサラは自分を落ち着けなければならないと思った。さもなければ、もう1人の法輪功修煉者はこの手術のため殺されるかもしれない。この過程の中で、サラはこの背後の真実や法輪功がどういうものなのかが分かった。この真実をより多くの人に伝えようと思い、そして、法輪功を学ぼうと思った。
公演が終わると、観衆から割れるような拍手が起こった。
マイケルさんは劇を見て非常に感動したという。奥さんがこの劇でサラの母役を演じており、これについてマイケルさんは誇りに思い、ずっとサポートしていくと話した。マイケルさんはこの劇をより多くの劇場で公演し、より多くの人がこの真実を知るよう祈っていると語った。
コミノさんという女性は「涙が出てきました。劇は短いですが、話の内容は深刻です。街で法輪功学習者が資料を配っているのを見たことがありますが、全く違う印象を受けました。街で聞いても驚きますが、ここで真実の場面を体験して、思わず涙が出てきました」と語った。
この舞台の脚本を書いた人物はジョン・ドゥ・ボゥさん、ディレクターはアリソン・ザイラーさんである。ジョンさんは生体臓器狩りの実情を詳しく理解し、この悲劇を制止するために何かしたいと考え、今回の祭典を利用して、この悲惨な実情を舞台で表現した。
約3カ月前、ジョンさんはアリソンさんの協力のもと脚本を書き始めた。生体臓器狩りについて、ずっと関心を示していたので、脚本の進捗(しんちょく)は速く、品質も高かった。アリソンさんは、ジョンさんの脚本が家族全員を感動させたと語った。以前、生体臓器狩りの実情を全然知らなかったアリソンさんの父、母、兄もこの劇の演出に参加した。
西オーストラリアの劇場協会が主催するこの劇場祭は、今年で25年目となり、西オーストラリアで最大の舞台となっている。