【明慧日本2014年10月22日】吉林市の法輪功学習者・劉玉賢さん(56歳女性)は、中国共産党の関係者および警官から恐喝を受け、身体の状態が悪化し、先月20日に他界した。
劉さんは4月18日午後、ほかの学習者・馬紅姣さん、董慧敏さんと法輪功迫害の真相を伝えた時、共産党による法輪功の誹謗中傷宣伝を信じている人に通報され、哈達湾派出所の関係者に不当に連行された。
当日午後4時ごろ、警官らは劉さんの自宅に押し入り、法輪功の関連書籍、電子書籍、資料などの私物を押収した。また、3人の学習者に15日間の拘束を下し、夜11時ごろ、3人を吉林市留置場に送った。
5月3日、拘束の期間が満了したが、劉さんは再び哈達湾派出所の警官に空き部屋に連行された。そこで警官数人と「社区」(中国共産党の末端の自治組織)の書記らが、最低生活保障金の支給を撤回し、煉功しない・ほかの学習者と接触しないという旨の「保証書」を書くよう劉さんに強要した。劉さんは家族のことを配慮し、やむを得ず「保証書」にサインをした。
5日、社区の書記、主任ら4人は再び劉さんの自宅に侵入し、劉さんに「おまえの家族全員の携帯電話は監視・制御されている。家の近くも見張られている。出かけても尾行されている。上京して陳情に行ったら、少なくとも5年の判決を下すぞ」と脅した。その後、社区の書記もよく嫌がらせをし、法輪功をやめるよう強要した。
劉さんは毎日ひどい恐怖の中で暮らし、見張られているためほかの学習者の家にも行けず、精神が緊張して気がふさぎ、重苦しい日々を送っていた。半月後、吐き気を催し、食事ができず、のどが痛い、全身だるい、歩けない、午後からは寒気がして身体が震えるなどの症状が現れた。そして先月20日、劉さんは死亡した。
劉さんは1998年に法輪功を学び始め、多種の病気が完治したうえ、人柄も穏やかで優しくなった。しかし、中国共産党による法輪功への迫害が始まって以来、劉さんは4回上京して陳情したため、何度も連行・拘禁された。2001年、劉さんは北京市の新安労働教養所で2年の労働教養処分に処せられたという。