【明慧日本2014年10月26日】中国では昔から「道楽者が改心することは金にも換えがたい」ということわざがある。1つには道楽者が自ら改心しようというのはなかなか難しい。もう1つには道楽者が本当に善行ができることは更に難しいということだ。しかし、中国では政府が、道楽者が改心することを許さず、甚だしきに至っては迫害を加えて死亡させた。
最近、吉林省樺甸(かでん)市の白晶志さんの家族は正確な情報を得た。白さんが今年5月末、公主嶺刑務所で迫害されて死に至ったということだ。
白さんの80歳の母親はどうしても理解できないことがある。「息子が以前まじめに職業に就かず、非行に走っても監督してくれる人はいなかった。今、法輪功を学んでしっかりと人生を歩むようになったのに、どうして警官に連行され、殺されたのか?」
道楽者が改心
白さんは以前、現地では有名な道楽者だった。自分が大金を稼ぎたいため、兄弟姉妹のお金をすべて借りて、間もなく損してしまった。仕事があっても勤務にいかず、ぶらぶらして、誰かが借金のことに言及すると、すぐに足を踏みならして烈火のごとく怒り、罵ったりする。それから、自分の妻に対しても厳しく、ややもすれば手を出して殴り、家の経済も苦しい状況にあった。
人々を驚かせたのは、1997年から白さんが変わったことだ。白さんは職場に通うようになっただけではなく、真面目に働き、汚い仕事やきつい仕事を厭わずにこなし、兄弟姉妹との関係も改善し、妻にも優しくなった。時に、白さんは借金のことを思い出しては、後悔の涙を流した。借金の返済と娘の大学資金のため、白さんは技術を学び、中華風揚げパン店を経営し、妻の仕事を減軽するため、自分は夜中から仕事を始まる。
このすべての変化は、白さんが法輪功を学んだおかげで、「真・善・忍」の基準で自分を律し、他人のことを優先に考えるようになった。職場の皆が白さんの様子を見て、法輪功を学ぶ前と比べてまるで別人のようで、この変化はまさに「道楽者が改心した」ということわざ通りだった。
連行され、懲役8年の判決を下される
白さんは「真・善・忍」に従って、良い人になるように努力している最中、中国共産党による法輪功への迫害が始まった。白さんは労働教養3年を強いられ、吉林市労働教養所の警官にめった打ちされ、右側の肋骨を骨折した。しかし、自らの信念が揺らぐことはなかった。
2010年1月11日、白さんと他の法輪功学習者は二道甸子鎮の警官らに連行され、樺甸市留置場に不当に拘禁された。白さんの母親は厳しい寒さの中、樺甸市公安局、610弁公室へ息子の解放を毎日求めたが、恐喝され罵られた。
2010年5月25、26日、樺甸市610弁公室と吉林市610弁公室の共同の指示により、樺甸市裁判所で連続2日間、法輪功学習者4人に対して非公開裁判が行われた。学習者の弁護士は警官に罵られ、裁判所へ尋ねに行った家族は強制連行され、家財を押収された。秘密裁判が行われた後も家族と弁護士には一切知らされていなかった。
白さんは懲役8年の不当判決を下され、刑務所に送られた。刑務所は入所を拒否したが、白さんは依然解放されず、樺甸市留置場に拘禁された。
刑務所で迫害され死亡
2010年末、白さんは公主嶺刑務所に監禁された。毎日小さい椅子に座らされ、苦しめられた白さんは呼吸困難となった。
長時間小さい椅子に座る姿勢を強制される |
公主嶺刑務所では、3~5人の監視役が1人の法輪功学習者を監視し、いかなる時、場所でも学習者の一挙一動を厳密に監視する。刑務所はまた法輪功学習者に対して「転向」するよう洗脳し、恐喝、監視、暴力、罵る、立つ姿勢を強制、電気ショックを加える、独房に監禁、ベッドに縛り付けるなどの極めて残虐な手段を取っている。
建物の一番奥の部屋には、廊下や室内の壁に法輪功を中傷する絵がたくさん書かれている。扉と窓は布で密封され、毎日、法輪功と創始者を中傷する映像を繰り返し流される。
拷問のイメージ図:吊るされる |
2012年5月~8月、公主嶺刑務所は3カ月間わたり、転向を拒否した白さん・趙国星さん・付洪偉さん・陳連東さんなど16人に対して狂気じみた迫害を行った。警官は学習者を専用ベッドに縛り付け、同時に数本のスタンガンで電気ショックを加え、睡眠も許さなかった。
拷問のイメージ図:長期にベッドに縛り付け電気ショックを加える |
刑務所は「1人の法輪功学習者を転向させると3千元もらえる」という奨励制度があり、警官らに必死に法輪功学習者を迫害するよう煽り立てていたという。