【明慧日本2014年11月9日】遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・于溟さん(30代男性)は昨年11月頃、瀋陽市第一留置場で、針で指を刺されたり、水の入ったボトルで胸を叩かれるなどの拷問を受けたという。
于溟さん |
2013年11月8、9日、于さんは手足を連続30時間以上縛られ、その間に取調べの名目で警官3人ずつに3、4回入れ替わり立ち代りに様々なことを聞かれた。しかし、于さんは黙秘したため、警官たちは暴行し始めた。針で親指、人差し指と中指を刺したり、水の入ったボトルで胸を叩いたりしたりしたという。夜中に于さんは血圧190、心拍が150になり、医者が警官に「次に暴行を受けると、命の危険にさらされます」と忠告した。それで現場の警官は暴行をやめたが、翌日に来た警察たちがまた于さんに対して殴ったり、蹴ったりしたりしていた。
拷問の再現:爪と肉の間に針を刺す |
拷問の再現:暴行 |
趙晨という警察官は関連の女性の法輪功修煉者2人が虐待されている写真を于さんに見せ、「お前が署名しないと、この2人にまた何かするぞ」と脅した。于さんは2人に虐待させないため、警官に用意された紙に署名したという。
その後、于さんがこのような卑劣な手法に従ったことにとても後悔し、自分の署名した全てを撤回したという。
于さんは1996年に法輪功を修煉し始めた。20代に自分で縫製工場を作り、30歳にならないうちにすでに100人ほどの従業員を抱える会社の社長となった。99年7月、法輪功に対する迫害が始まった後、于さんは少なくとも5回にわたって不当に逮捕され、監禁された。そのうち、3回労働教養所に入れられ、2回期間を延長されたことがある。監禁されている間は耐えられないほどの拷問と虐待を受け、何度も命の危険にさらされたという。
昨年8月29日夜、瀋陽市国内安全保衛支隊と錦州市の警官らは、錦州市で甥の結婚式に参加していた于さんを不当に逮捕した。30日夜9時ごろ、瀋陽市留置場に送られる途中、于さんは走っているパトカーの窓から飛び出し、脱出した。
昨年9月24日、于さんは再び逮捕され、現在もなお瀋陽市留置場に監禁されている。家族と弁護士は何度も面会に行ったが、全て留置場に却下されたという。