【明慧日本2014年11月10日】江蘇省南京市玄武区の法輪功学習者・孔慶美さん(60歳女性)は今年6月、法輪功が中国共産党に迫害されている真相を人々に伝えたという理由で、警官に不当に連行され、精神病院に拘禁された。
孔さんは不動産会社の元職員である。孔さんは優しい性格で、周りの人たちととても良い関係を保っていた。しかし、中国共産党当局の法輪功に対する迫害開始以降「真・善・忍」を信奉する孔さんは、江蘇省句東女子労働教養所に3年間拘禁された。その後、地元610弁公室の警官により4回、南京市祖堂山精神病院に拘禁された。孔さんが精神病院に拘禁されるのは今回で5度目となる。孔さんは10数年間、中国共産党により残酷な迫害を受け続けてきた。
2000年末、孔さんは労働教養を科され、句東女子労働教養所に拘禁された。教養所で孔さんは独房に監禁され、6人により三交替で24時間監視された。
2003年末、教養所で「転向」を拒否した孔さんは刑期満了日に、玄武区610弁公室の警官により、教養所から洗脳班に送られた。孔さんに対して継続的に強制的な洗脳が行われた。
しかし、孔さんは洗脳班でも「転向」を拒否したため、洗脳班から拘留所に移送され、1カ月後に再び句東女子労働教養所に送られた。2度、労働教養所に拘禁された孔さんは、さらに「転向」するよう強いられ、監視人たちから冷水を浴びせられるなどの虐待を受けた。
2004年末、教養所の警官・洪鷹は、受刑者に「孔を死ぬほど殴れ」と指示した。そこで、受刑者らは孔さんを繰り返し殴打し、孔さんの目や顔を足で踏んだり、首を絞めたりした。
拷問の再現:殴打される
2005年の新年、「転向」を拒否した孔さんは、教養所から祖堂山精神病院に移された。精神病院で孔さんは毎日、精神病患者に使用する薬物を強制的に服用させられ、心身ともに苦しめられた孔さんは、一気に老けてしまった。3カ月後、孔さんは帰宅させられた。
帰宅した孔さんはある日、法輪功が中国共産党に迫害されている真相を人に教えた際、警官に不当連行され、直接、祖堂山精神病院に送られて4年間、拘禁された。
病院で孔さんは毎日3回、薬を飲まされた。毎回、孔さんは懸命に抵抗した。孔さんは薬を飲まされた後、頭痛、舌が硬くなる、口・のどが乾くなどの症状が現れ、4年間、地獄にいるような苦痛を味わったという。
2009年冬、孔さんは目が痒くて赤くなった。孔さんは他の病院で薬をもらい、薬を使用しなければならないほど状態が酷くなった。
2009年末、息子が迎えに来て、孔さんはやっと精神病院から出ることができた。4年間迫害された孔さんは、歩行困難となっていたが、目は帰宅した翌日に治ったという。
1年後の2010年末、孔さんは南園派出所の警官に再び連行され、祖堂山精神病院に拘禁された。20数日後、孔さんは肺結核の症状が現れ、1カ月後に帰宅させられた。
帰宅して17日後、孔さんは南京外国語学校の近くで、私服警官3人により南園派出所まで連行された。
翌日、孔さんは派出所の警官により祖堂山精神病院に送られ(4度目)、2年間拘禁された。孔さんが病院で薬を飲むことを拒否すると、警官らは孔さんの体に乗って乱暴に注射を打った。そのため、孔さんは歩行困難となった。
拷問の再現:薬物を注射される
孔さんの息子は610弁公室の警官の前に跪いて、母親の解放を求めた。2012年12月26日午後、孔さんはやっと解放され、迎えに来た息子と帰宅した。
しかし、帰宅した孔さんは歩くことができず、頭痛、口が渇くなどで苦しみ、家事もできなかったが、法輪功を学び続けた。孔さんの体はしばらくして回復した。
今年6月11日、孔さんは他の法輪功学習者と法輪功の資料を配っていた際、玄武区梅園新村派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。そして、孔さんは精神病院に送られた(5度目)。現在、孔さんの状況は不明である。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)