警察は真相伝えを黙認した
ある日、私は私服警官に捕まり、派出所に連行されました。そこは110番通報を緊急処理する場所で、片方の壁沿いにはすでに多くの人が連行されており、もう片方では、2人の警官が慌ただしく仕事をしていました。私服警官は私に四角い椅子を渡し、そこにいる人たちと一緒に座らせてから出て行きました。
私はそこに座って発正念し、間もなく平静を取り戻しました。しばらくすると、ある警官は人を押さえつけながら入ってきました。私は彼らがほかの同修を捕まえて、害を与えないよう、さっそく彼に真相を伝えようとしました。私は前に出て、彼に「どうか法輪功の人を捕まえないで下さい。法輪功修煉者は皆よい人です。天安門焼身自殺は中国共産党が作った、法輪功に無実の罪を着せるための偽のニュースです。メディアによる法輪功関連の報道は全てが嘘偽りです。善悪にはそれぞれの報いがあるので、よい人を迫害すれば悪報を受けます。どうか、あなた自身の安全のために、法輪功への迫害に加担しないで下さい」と言いました。警官は何の反応も見せず、捕まえてきた人を派出所内の警官に引き渡してから出て行きました。
私が座るや否や、再び他の警官が数人を連行してきました。私はもう一度前に出て真相を伝えましたが、彼も同じく、何も言わず、捕まえてきた人を内勤の人に渡してから出て行きました。その後、もう1人にまた伝えて、同じことの繰り返しでした。
派出所の2人の警官は連行された人を尋問し、登録してから、彼らを私の方に座らせました。私は警官に少し時間的余裕ができた時、彼らにも真相を伝えまし た。そして自由門というネット封鎖を突破するフリーソフトを利用し、大紀元サイトでの「三退声明」の発表方法も説明しましたが、何の返事もしませんでした。彼らは私の話を黙認したのだと思います。
徐々に、協力関係が出来た
私は元の場所に座り、周辺の人たちを救おうと思いました。私は椅子を移動させ、彼らと対面するように座りなおしました。「座ってもすることがないので、お話しましょう」と私は言いました。
私は法輪功の話をしようと思いました。「皆さん、知っていると思いますが、法輪功は国内で迫害を受けています。実際、法輪功はメディアによる宣伝とは全く違い、高次元の佛法で、宇宙の真理であり、宇宙の中の物質の運動規律であり、真の高次元の科学です。私は法輪功から恩恵を受けました。修煉前、私は40歳過ぎ てから病魔に悩まされ、通常の出勤もできなくなって、八方塞がりでしたが、法輪功を修煉してから1週間も経たない内に、私の全身の病気が治りました。十数年来、私は薬を飲んだことがなく、病院に行ったこともなく、体が軽く、仕事をしてみると、30歳の時の自分よりも楽なのです」
この時、ある人はびっくりして聞きました。「あなたはまだ法輪功をしているの? 国はするなと言っているのではありませんか?」 私は、「そうです。私は家で修煉しています。私は弁別能力のある人間です。20歳過ぎに、私は共産党員になりましたが、今は法輪功を修煉しています。誰がいいか、誰が悪いかはっきりと分かっています。私の師父は一銭も求めず、私に心身の健康と、思想境地の向上を与え、良い人になるよう指導されています。皆さん、考えてみて下さ い。江沢民の『三つの代表』はあなたに健康を与えますか? あなたの思想境地を高めてくれますか? 政権を握る政党が堂々と世界に向けて偽りを発し、 『正』を『邪」となし、『善人』を『悪人』と見なしています。そう言っている自身が真の邪悪ではありませんか。それ自身が法律を重んじず、荒唐無稽な迫害の中で、数百万人の良い人の命を奪いました」
続いて、私は詳細に真相を伝え、真に法輪功の真相を知り、「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」を覚え、邪悪と一線を引く人だけが劫難から逃れることができると伝えました。
皆は真面目に私の話に耳を傾け、偽りのニュースの「天安門焼身自殺」の矛盾点についても彼らは賛同しました。彼らが質問して、私が答えるうちに、法輪功を学べば酒をやめられるかを聞く人もいました。
話をしているうちに、突然1人の警官が「もうそのへんにして、うるさくてこっちの話も聞こえない」と言いました。 「分かりました。あなたの尋問が終わってから私は言います」と私は答えました。
しばらくして尋問が終わり、警官は尋問した人たちを私の方へ行かせました。私は話を続けました。私は彼らに、いかにして良い人になるかという師父の教えを伝え、そうすれば警察の助けにもなると思いました。
こうして、毎回、警官は新しく入ってきた人たちを尋問してから、「向こうに座って」と手を振り、私の方へ来させましたので、私は彼らに真相を伝え続けまし た。外から警官が新しく人を連行して来る度に、私は一旦話をやめます。この流れを何回か繰り返しているうちに、警官も慣れて、黙認してくれました。徐々に、私の真相伝えや、いかにして良い人になるかの道理を伝えることも、警察の仕事の次の工程になりました。毎回の尋問後、警官は、「向こうに行って」と言ってから、 私に手を振り、「この人たちにも伝えて」という合図を送ってくれます。そして、私は話し続けました。
時には、私が話している途中に、警官は突然、「もういいだろう」と言ってきます。しかし、私は話し続けます。彼らも私を止めません。時には、彼らが疲れて、しばらく静かになりたいと言うと、私もしばらく休んでから話します。
実際、警官たちも仕事をしながら、私の伝える真相を聞いています。一度、1人の警官は、「あなたはなぜ、同じ話を何度も繰り返すのですか?」と聞いてきます。私は、「彼らは新しく入ってきた人だから、基本的なことを伝えないと、後で分からなくなるからです」と答えました。
徐々に、派出所の雰囲気は調和がとれるようになり、警官も穏やかに話し、人に接するときは温和で優しく、仕事に対する責任感も強くなったような感じでした。私は師父が『轉法輪』の中で言われた、「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」という雰囲気を実感しました。
(続く)