【明慧日本2015年2月22日】ヨーロッパ議会人権委員会の議員クラウス・ブフナー氏は自らのフェイスブックを通して、中国黒竜江省建三江当局が法輪功学習者への迫害や法輪功学習者の弁護士に対して行った「建三江事件」を強く非難した。そして、20名のヨーロッパ議員はこの事件を通して、法輪功学習者及び正義の弁護士を応援した。
ヨーロッパ議会人権委員会の議員クラウス・ブフナー氏のフェイスブック
クラウス・ブフナー氏はフェイスブックで、「中国共産党による法輪功への迫害は15年間ずっと続いています。その上、法輪功学習者から生体臓器狩りを行っています。これは中国の憲法で守られている信仰や言論の自由、及び他の基本的人権を踏みにじるばかりでなく、中国共産党が署名した国連の『拷問等禁止条約』にも違反している」とコメントしている。
この人道に対する罪と法輪功学習者に対するジェノサイドを制止するために、2013年12月12日、ヨーロッパ議会はフランスのストラスブールで中国共産党の法輪功学習者への生体臓器狩りに反対する決議を通した。その決議ですべての法輪功学習者を釈放し、直ちに法輪功学習者や他の良心の囚人、宗教団体及び少数民族団体の人からの臓器狩りを停止することを求める」と書いてある。
20名のヨーロッパ議員は連署して法輪功学習者の即時釈放を求める
「建三江事件」に関わる法輪功学習者を救い出すために、クラウス・ブフナー議員はヨーロッパ議会で連署活動を行い20名の議員が署名した。
この20名の議員は2015年2月3日に、それぞれドイツの中国大使館の大使・史明徳、中国人民代表大会常務委員長・張徳江、中国最高裁判所所長・周強、黒竜江省の書記・王憲魁、黒竜江省610弁公室の主任・顧松海、黒竜江省高級人民裁判所所長・張述元、建三江農墾裁判所所長・付文に手紙を出して、以下の内容を要求した。
1、「建三江事件」に関わり、現在拘束されている4名の法輪功学習者・石孟文さん、王燕欣さん、李桂芳さんと孟繁茘さんを直ちに釈放せよ
2、この4名の法輪功学習者、その家族及び弁護士の人身の自由と安全の保証
3、その弁護士の免許や資格を剥奪してはならない
4、無条件で黒竜江省で拘束されているすべての法輪功学習者を直ちに釈放せよ
5、「建三江事件」について、建三江農墾裁判所の判決を無効にせよ
6、建三江農墾裁判所、建三江農墾検察院、及び建三江警察署の違法行為の追究
クラウス・ブフナー議員「ヨーロッパの各国は行動を起こすべきだ」
ブフナー議員は2015年1月8日に、建三江農墾裁判所が4名の法輪功学習者を法廷審理したことについて、書面で欧州連合に滞在する中国使団大使・楊燕怡などに交渉を行った。そして、自らのフェイスブックで公に中国当局に抗議している。
ブフナー議員はフェイスブックで『フォーカス中国』というタイトルの文書を掲載し、「法輪功学習者は自分の信仰のため、中国政府に迫害されたり、拘束されています。彼らの弁護士も拘束されたことがあります。更に残酷な刑罰も加えられたことがあります。法輪功学習者が持つべきである、中国憲法も規定した信仰の自由を守らなければなりません」と書いてある。
中国共産党が長年メディアの宣伝で恨みを広げ、生体臓器狩りなどの手段で法輪功学習者を迫害していることにブフナー議員は、「この宣伝自体は独裁体制や全体主義の政権の非常に邪悪な手段であり、これは一人を迫害することではなく、大勢の人、まるごと一つの宗教、すべての人に対するこの手段は独裁体制の主な特徴であることを見分けられます。ヨーロッパの各国は行動を起こすべきです」と表明した。
ナチスがユダヤ人を迫害していた時代を経験したブフナー議員は、共産党全体主義の本質が人々の精神や信仰と自由を滅ぼすことで、人の思想を厳しくコントロールし、人々に精神の生活をさせないのだという。
ブフナー議員は「私達ヨーロッパ人は、この事に関心を持っています。中国当局に伝えたいのですが、私達はこのようなことを起こさないでほしいと考えています。このことは私達の関係に悪い影響を与えます」と話した。
また、ブフナー議員はヨーロッパ議会の多くの議員と一緒に「建三江事件」を継続的に関心を寄せている。この事件に関わる法輪功学習者を救い出すよう、また継続的に彼らの弁護士を応援している。
建三江事件について
2014年3月20日、中国の人権弁護士・唐吉田さん、江天勇さんなど4人の弁護士は、かつて「建三江青龍山洗脳班」で迫害を受けた法輪功学習者とその家族30人位で、「建三江青龍山洗脳班」へ行き、全ての拘束されている法輪功学習者を釈放するよう求めた。しかし、当地の警察に拘束され、残酷な刑罰を受けた。唐吉田さんなど4名の弁護士の24本の肋骨が殴られて折れた。3名の法輪功学習者は迫害によって、危篤状態に陥っている。
「青龍山洗脳班」は現在の「青龍山法制教育基地」であり、当基地は建三江の警察部門が法輪功学習者を転化するため設けられた拘留場である。人権弁護士の王全章さんによると、このような機構は全国に数百位あるという。数年来、ある方法で隠され秘密に運用されている。労働教養制度が廃止された後、このような法制教育基地が労働教養所の役になっている。
王宇さん、張維玉さんなど8名の弁護士は、「建三江案件」を担当したため、建三江の警官に殴られたり、迫害されていた。
2015年1月8日、建三江農墾裁判所は弁護士や家族に通知せず、秘密に4名の法輪功学習者(石孟文さん、王燕欣さん、李桂芳さんと孟繁茘さん)を2回審理した。
建三江事件で不当に審理されている4名の法輪功学習者・石孟文さん、王燕欣さん、李桂芳さん、孟繁茘さん
不当に審理した後、8名の弁護士は弁護士に通知しないで法廷で審理することについて抗議した。また黒竜江省高級裁判所、省の検察院に提訴した。また農墾検察支院、農墾裁判所及び黒竜江省人民代表大会に関連する資料を提出した。
現在までに60人以上の弁護士が「建三江法律後援団」に参加した。
2015年1月28日、当事者の4名の家族と龔祥棟弁護士、張維玉弁護士は建三江刑務所に法輪功学習者・石孟文さんと面会に行き、拒否されたのみならず、刑務所の所長・沈長軍は警察を連れて、彼らに罵ったり、殴ったりした。龔祥棟弁護士、張維玉弁護士は建三江司法機関の違法行為を訴える準備をしている。
2015年2月1日夜、黒竜江省ジャムス市、富錦市の8名の市民は建三江事件の真実を伝えたため、当地の派出所に強引に連行され、2月3日の午前、8名は全て拘束された。
国際社会が建三江事件に注目しているため、また国際世論の圧力のため、2015年1月8日の法廷審理の結果はまだ下りていない。