【明慧日本2015年2月27日】貴州省黔南(けんなん)テレビ局の元職員である法輪功学習者・黄貴仙さんは2012年6月、貴陽市で不当に連行され、秘密裏に懲役7年の実刑判決を宣告され、省第一女刑務所に拘禁された。刑務所で黄さんはさまざまな迫害を受けた末、危篤に陥った。昨年12月28日、「重病のための服役中の一時出所」の許可を得て帰宅した黄さんは、3週間後の1月18日に死亡した。享年67歳。
黄さんはテレビ局のニュース番組の編集者だった。1997年6月に法輪功を学び始めた黄さんは健康になり、周りの人に優しく接し、仕事も責任感を持ってやり遂げ、上司や同僚から、常に高い評価を得ていた。
しかし、黄さんは法輪功を学んでいるとの理由で中国共産党に拘禁され、拷問による迫害を繰り返して受けていた。
2012年6月、黄さんは貴陽市で再び連行され、同市の第一留置場に拘禁された。それから、黄さんの家族は何度も面会に行ったが、許可されなかった。その後、当局の裁判所は家族に通知せず、秘密裏に黄さんに対して不正裁判を行い、黄さんに懲役7年の実刑判決を宣告した。
昨年12月25日、深セン市に在住の黄さんの息子は突然、刑務所からの電話を受け「病院はお前の母親に危篤通知書を出した。早くこっちへ来い」と言われた。翌日、息子は刑務所に駆けつけた。しかし、刑務所側は黄さんが深セン市へ行くことに同意せず、黄さんの姉の家へ行くことを条件とした。
黄さんの姉(70)は寝たきりの夫の介護をしていて、妹の黄さんの世話をすることは難しい状況だった。
実際、病院の医師は12月10日、黄さんに1回目の危篤通知書を出すとき、「治療のため、もっと大きな病院をお勧めします」と書いたが、刑務所側はそれに従わず、黄さんを県の病院に移した。
その後、息子は「母を深セン市の病院に行かせてほしい」と何度も刑務所側に要求したが、今年1月15日になってやっと刑務所側が同意した。しかし、黄さんは昨年12月28日~1月15日までの間、息切れ、発熱、力が入らない、歩行困難、食事もできない、水を飲めない、嘔吐、全身に皮下出血があるなど、病状が悪化してしまった。
そして、1月16日、家族は黄さんを貴州省三都県から深セン市の中医病院に搬送したが、黄さんはすでに昏睡状態に陥っていて、病院側から16、17日に連続で危篤通知書を出された。そして、18日、黄さんは死亡したという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)