【明慧日本2015年5月11日】河北省承徳市の豊寧満族自治県の法輪功学習者・褚連栄さんは留置場で3カ月間不当に拘禁された。3月24日に豊寧県公安局が突然、褚さんの弟に「褚を迎えに来い」と連絡した。
そして、褚さんの弟が留置場に駆けつけ、2人に支えられ出てきた褚さんを連れて帰ろうとしたが、褚さんは車に乗ろうとしなかった。
褚さんは極度に痩せており、頭が上がらず、顔に傷があった。褚さんがなぜこのような目に遭ったのか、留置場側から家族に何の説明もなかった。帰宅した褚さんは目を閉じたままで、ご飯を食べず、水を飲まず、話もせず、母親の顔さえ忘れてしまったようだった。家族が褚さんに話をかけても、褚さんは聞こえないようで反応もなかった。褚さんは時々、狂ったような行動をとり、とても苦しんでいる様子だった。
それから、19日間苦しんで過ごした褚さんは4月12日午後に、無実が晴れないままこの世を去った。享年50歳。
1999年7.20、中国共産党は法輪功迫害を開始した。以来、褚さんは2回、労働教養処分を下されたことがあり、2007年9月18日に連行されて不当に判決7年を宣告され、刑務所に収容された。刑務所の迫害で足のしびれの症状が現れた。
昨年12月13日夜、出所した3カ月の褚さんは妹の褚連華さん、父親の褚振起さん(70代)、母親の王国珍さん(70代)と一緒に法輪功の横断幕を掛けたため、一家4人ともに連行された。翌日、褚さんと妹は610弁公室の警官に承徳市留置場に送られ、父親は豊寧留置場に送られ、母親は帰宅させられた。その後、3人の面会を禁止された。警官は褚さんの妹の車を押収し、「横断幕を誰からもらったのか」などと、尋問したという。
年末、妹の連華さんが解放されたが、「重い判決を下してやる」と脅迫され、連華さんの夫も精神的にダメージを受けた。
3月24日、褚さんの弟は「褚連栄は断食している。迎えに来い」と豊寧公安局からの通知を受けた。本来、顔が赤くてつやつやしていた褚さんは留置場で3カ月間拘禁され、痩せすぎて変容し、家族のことも忘れてしまった。
褚さん一家は法輪功を学んでいるとの理由で、連行・拘禁・脅迫など、繰り返し迫害を受けてきた。父親は2回も労働教養処分を科され、5年間拘禁され、母親は不当判決4年を下され刑務所に収容され、2度の労働教養処分を科され6年間拘禁されたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)