【明慧日本2015年6月7日】米国の報道機関で、世界に26の支社を持つヴァイス・ニュース社は5月21日のネットニュースで、フランスの法輪功学習者がパリで活動を行い、中国からの観光客に法輪功が迫害されている事実を伝え、中国共産党組織からの脱退(三退)の重要性を勧めている事を報道した。
報道では「毎日、中国から多くの観光者がデパートで買い物をして、両手にたくさんの買い物を持ちながらバスを待つ。これは、旅程に追われている彼らにとって数分間休める唯一の時間である。法輪功学習者の女性二人は、この時間を利用して彼らに、中国では発行禁止されている『大紀元時報』を手渡す。この新聞はフランスや、中国ならびに世界のニュースを中心に報道しているが、そのほか法輪功に関するニュースが多く掲載されている」と紹介した。
報道は法輪功について紹介した。「法輪功は法輪大法とも呼ばれ、1992年に李洪志先生が創立し、『真善忍』を基準としている。法輪大法は一つの法輪を修煉します。法輪は霊性があり、常に回転している高エネルギーの物質体です。李洪志先生が修煉者の下腹部に植え付ける法輪は、四六時中、回転し続け、自動的に修煉者の煉功を助けます」(法輪大法ホームページから抜粋)。そして、ある法輪功学習者の修煉体験の映像を掲載した。
法輪功は99年に中国で禁止された。しかし、フランス政府の委員会は、法輪功は邪教ではないと認定している。報道はフランス政府の見解も引用している。「中国共産党は(法輪功の)精神的な運動を邪教と見なしている。しかしそれは大衆に向けた、自由、無料でできる鍛錬法の一つであり、単純で、中共の政治路線と何ら関わりもない。法輪功学習者は迫害されており、共産党彼らの生体から臓器を摘出して莫大な利益を得ている」
さらに20人の法輪功学習者が、交替でデパートの前で大紀元時報を配布し、三退を勧めていることを報道した。
記者は数人の法輪功学習者を取材した。その一人、36歳の女性は、母親が法輪功学習者との理由で刑務所に収容されて迫害を受けているという。「母親は1999年から数回連行されました。断食で抗議をした際、テーブルの上に十の字に縛り付けられて、強制的に灌食されていました」と彼女は話した。国連経済社会委員会、アムネスティ・インタ―ナショナル、欧州議会はこのような共産党の行為について報告を提出しており、譴責している。
報道の締めくくりに、カナダ政府の前アジア太平洋局長のデービッド・キルガー氏、国際人権弁護士のデービッド・マタス両氏の調査報告に基づいて、多くの欧州議会議員が共産党の行為を非難していると紹介した。両氏の報告書には迫害を受けている法輪功学習者の人数は明記されていないが、数十万人の法輪功学習者が収容され迫害を受けており、数万人が臓器を摘出されているという。