【明慧日本2015年7月1日】事が発生したのは2014年末のことである。黒竜江省ハルビン市の女子刑務所に不法監禁されていた数名の法輪功学習者らが刑務所内の作業場で仕事をしていたところへ、警官の寇麗麗がひどく怒った様子でやってきた。法輪功学習者に対してボディチェックを行うというのだ。寇は長時間にわたって法輪功学習者のボディチェックを行い、最後には学習者が各自で使用していた座布団まで引き裂いてしまった。その後、李淑芹さんの正面に回りこみ、自らチェックを始めた。十分に詳しくチェックを行った結果、何もなかった。
ふいに、警官の寇が自分の近くにあったコートを見つけて、大声で誰のものであるのか尋ねた。李さんが自分のコートを奪い返そうとしたが、警官は怒鳴りながら李さんの頭部や身体を殴り、コートで力いっぱい李さんを叩いたりもした。ちょうどこの時、トイレから出てきた一般受刑者の一人、佟金言が李さんに向かって物凄い勢いでやってきた。同時に、その他十数人の受刑者も同じように李さんに向かって突き進み、容赦なく殴る蹴るの暴力を加えた。
その後、李さんを連れてオフィスへ向かった。途中で警官の寇は突然、消火用の厚手の掛け布団を取り出し、李さんの頭を覆った。オフィスに到着すると、取り乱したように大声で李さんを怒鳴り、また二名の警官と一人の受刑者を前に李さんに数回ビンタを喰らわせた。李さんの顔は徐々に青白く腫れた。当時現場に居合わせた受刑者は、李さんが所属するグループのリーダーであり、彼女は後に、李さんがビンタされているところを見たとき、大変恐ろしかったと語った。
翌日、警察は李さんが仕事に出ることを禁じた。更に警察隊長が一人の法輪功学習者を呼び出し、事件に関与したかどうか尋ねた。その後、李さんが、「寇警官に叩かれました」と訴えたところ、警察隊長に「警官が人に手を出すわけないだろう。ありえない!」と言い返された。
警察は受刑者らが法輪功学習者に対して殴り、侮辱することを容認した。当事件は作業場にいた数百人を驚かせた。