文／中国の大法弟子

　【明慧日本2015年7月14日】ある日、私が大通りで法輪功の真相を伝えていた時、年配の男性に出会い、話しかけました。「こんにちは！　素晴らしい本を1冊あげましょう！　ご覧になりませんか?　教養のあるお方のようにお見受けしますが、どこでお仕事をされているのですか?」。彼は本を手に取って「法輪功の本ですね！　ここで少しお話できますか？」と言いました。私は「はい」と答え、話している内にあっという間に3時間も経っていました。

　彼は聞きました。「私に分からないのは、あなたたちは自宅ですればいいのに、なぜ共産党に対抗するのですか?　あなたたちは勝てませんよ。あちらは良くないと分かっています。しかし、共産党はあなたたちを勝手に逮捕したり、判決を下したり、解雇したりして、あなたたちは生活できないじゃないですか？」

　私は涙ぐんで言いました。「私たちは共産党に対抗しているのではなく、それはふさわしくありません！　共産党が先に私たちを迫害したのです。その上、共産党は国のすべての宣伝機関を操って、全世界の人々にデマを飛ばしています。私たちは人々に法輪功の実態を伝えているのです。自宅でするのは安全で、心地良いことも知っています。どうして危険を冒してまであなたに真相を伝えるのでしょうか？　あなたの平安を守るためではありませんか」。私は自分が労働教養所で迫害された経過や、なぜ「転向」しないかの理由、受刑者たちが私の身体に表れた大法の不可思議さを目撃したことなどを話しました。また中国共産党は悪行で淘汰されることも話しました。彼はうなずきました。

　彼は「今、とても悩んでいることがあります。あなたは解決できますか？」と聞きました。私は「大法の本を帰宅したら読んでみてください。大法はあらゆる人の悩みを解くことができます。今ここで話してみてください。そして交流しましょう」と言うと、彼は「娘が大学を卒業しても就職せず、交際相手も見つけようとせず、結婚もしないで、一筋に海外に行こうとしています。このことでうちの中は大騒ぎになっています。今、私は頭がおかしくなりそうで、とても悩んでいます」と言いました。

　私は自分の理解した大法の法理をもって彼に教えました。「人と人との間にはすべて因縁関係があります。今日、誰かがあなたに腹を立たせたとか、誰かに嫌なことをされたなどは、すべてあなたが以前、彼女に借りがあったからです。現世であなたが彼女の父親になったのも、前世で彼女に借りができたから、現世であなたが彼女を扶養することになったのです。誰が誰に対して良い、良くないはすべて因縁関係で、無縁のものはありません。例えば、あなたが人に借金すると、たとえ8年、10年経っても返さなければなりませんね。正しいですか？」。彼は同意しました。私はまた彼に修煉や因果応報の話、修煉して分かった理や実感したことなどを話しました。

　話していると、彼は突然「今はもう悩まなくなりました。木の葉さえも私に向かって微笑んでいるように見えます。あなたたちの法理は本当に奥深いですね。私は変わりました。今日、あなたに出会わなかったら、家に帰り次第、娘を家から追い出すつもりでした。もう直ぐ1年になりますが、私はとても苦痛で、精神的に参ってしまって、頭もおかしくなりそうでした。朝食を終えて直ぐに家を出て、夜遅く帰ります。毎日、苦しくて、自転車に乗ってうろうろして、人、車、樹など、何を見ても目障りでしたが、今は何を見ても素晴らしく見えます。あなたたちの功法は本当に奥深いですね！　家に帰って、娘を追い出さないことに決めました」

　「三退を希望しますか？」と彼に聞くと、「脱退します！」と彼は答えました。別れる時、彼は少し名残惜しそうに、涙を浮かべて言いました。「あなたは私を助けてくださり、感謝します！　いつかまたあなたと会うことができますか？」。私は「私の師父に感謝してください。師父があなたを助けてくださったのです！」と言いました。彼は涙を浮かべながら、合掌して、「大法の師父、有難うございます！」と言い、彼は先に去って行く私を見送っていました。