文／中国の大法弟子

　【明慧日本2015年7月16日】今でも覚えていますが、生活が最も苦しかった時期、私達一家は1カ月で野菜を買えるお金はわずか60元（約1200円）しかありませんでした。ある年の正月、私は義理の父の古い自転車で業務スーパーに行って、白菜2キロ、人参2キロを買い、全部で2元（約40円）かかりました。その後、食べきれなかった人参は全部、芽が出ました。しかし今の私は、1カ月の給料は最小で１万元（約20万円）ですが、私の生活水準はあまり変わっておらず、時にはゆで麺を1碗で十分で、油も使わず、食べられれば十分でした。

　1999年、中国共産党による法輪功への迫害が始まって以来、私が勤務する学校の校長先生は、絶えず私を呼び出し、給料の支払い停止、授業の停止、さらに解雇すると脅し、大法の修煉を放棄するよう私に要求しました。その時の私の給料はわずか月２万円でしたが、解雇されると本当に生きていけるかと不安になり、当時の精神的ストレスは非常に大きかったのです。その後、一連の不当な監禁、判決を下され、徐々に私は目覚めました。私は大法を迫害する邪党に頼って生活して行ってはなりません。

　邪悪の監獄の中で、警官は私に労働をさせ、私は次のように言いました。「中共は私を迫害しており、それでも私は中共のために労働をするのですか」。そうして、私はいっさい労働しませんでした。しかし、中共は私達を迫害していますが、私はこの迫害を口実にしてはいけません。私は自分の将来の生活のために良い基礎を築き、私の家族のために責任を負わなければなりません。そして、私は毎日、暗記できる範囲の師父の法をひと通り暗記してから、自分の専門知識を学び、タイピングも練習していました。刑務所の中で学んだことは全て、今になって有用になりました。この交流文章を書くことも含めて、私は考えながらタイピングして文字を打ち出し、紙に字を書くぐらい自然にできました。

　刑務所を出てから、私は以前勤めていた学校が、ある理由で私を解雇したことを知りました。こうして、私は家族と一緒に全く知らない土地に移り住みました。新しい都市に着くと、全てにおいてお金がかかります。部屋を借り、寝具やキッチン用具を買い、手元にあるお金を全部使い果たしました。その上、仕事ができるよう私は数千元を借り、新しいパソコンまで買いました。その後、私はある塾で仕事が見つかり、月８万円ぐらいの給料をもらい、やっと安定できるようになりました。

　１年後、私は自分の生徒を持ち、毎月１万６千円ぐらいの収入を得て、月曜から金曜までの昼間はすべて空き時間となり、私は自由に学法や煉功し、夜に授業を行い、その後、町を歩きながら真相資料を配りました。息子は学籍の問題で学校に通えず、私は別の私立学校で教師の仕事が見つかり、毎月１万２千円の収入を得ました。当時、学校の授業が多く、私は生徒によく教えると同時に、真相を伝え、衆生も救わなければならず、時間が足りませんでした。

　私は携帯電話で真相を伝えるプロジェクトを選び、電動自転車を買い、放課後、妻と一緒に町に出て真相電話をかけていました。勤めている学校は、閉鎖的な管理を行っていて、校長先生は先生たちが出かけることを好まず、一部の先生たちはよく麻雀遊ぶのために夜に出かけ、翌朝に学校に戻ってくるので、校長先生は会議の際、いつも不機嫌な顔で、指名せずにこの事について批判していました。そして、このことで先生を解雇したこともありました。このことを受け、私は考えました。よく出かければ、校長先生の不機嫌を買い、出かけなければ真相を伝える大事な事ができません。私にはやはり、衆生を救う多くの時間が必要です。そのように考え、私は辞職することに決めました。実際、当時、息子の学籍の問題も含め、多くの困難がありました。しかし、衆生を救うことはやはり大事です。このように考え、決心がついた時、一切の問題が自然に解決されました。その私立学校を離れてから、私は偶然に２人の先生に出会い、彼らは非常に有能で、私達は一緒に塾を始めました。スムーズに運営でき、私達は各自の仕事を分担し、業務担当の先生が授業のスケジュールをよく組めば、私達はただ授業を行うだけであって、何も心配せず、毎月の収入も常に20万円以上になりました。

　当初、私達は経済的迫害を受けて困難に遭った時期、義理の父はいつも私達を週末に自分の家に呼び、孫に食べさせると言って沢山のおかずを作りました。私達夫婦は知っていました。それは私達の生活を改善しようとしてくれたからです。義理の姉たちも時々私達に用事を頼み、その後、多くの卵や肉をくれました。しかし、彼らはただ私達に同情しているだけであって、大法のことにあまり賛同しておらず、ただ優しい人がいじめを受けている上、周辺の親戚にも迷惑をかけているので、「善」はあまり良いとは思っていませんでした。大法は私達に身体の健康、思想境地の向上をもたらしましたが、彼らの目には、邪悪による迫害を受ける中での私達の生活上の困難がもっと大きく見えたようでした。それゆえ、彼らはあまり大法の素晴らしさを認識できず、時には重病を患っている人がいても、大法を学ぼうとはしませんでした。これは、私達への迫害だけではなく、家族達への迫害でもあります。

　私は必ずこの状況を改善し、彼らに大法の素晴らしさを見せ、彼らを救わなければなりません。ここ数年、母の生活費は、ほぼ私が負担してきました。兄がこの世を去ったあと、私は兄の家族と相談しながら葬式の主な費用を負担、兄嫁（彼女は仕事をしていない）にお金も残しました。そして、家に井戸を掘る時にもお金を出しました。3番目の兄が家を買う際、私は１万元を援助しました。家族たちは私達を通じて、徐々に大法の素晴らしさを認識できるようになりました。去年のお正月、数人の親戚が三退し、兄嫁は自ら大法を学びたいと言ってきました。経済状況が徐々に改善されてきましたが、私達の生活は依然として素朴そのものです。

　邪悪による迫害を受けた数人の同修が、私の家に泊まったことがあります。同修Aさんは、私の家で1カ月も泊まり、その間、小さな笑い話がありました。彼は最初、別の同修の紹介で私の家に来て、私は彼に食事をしたかと聞きました。彼はまだだと答え、私は彼に、何か好き嫌いはあるかと聞きました。彼は特にないと答えたので、私は麺を作りました。彼は麺を食べながら、私達と会話しました。彼の食べるスピードがとても遅かったのですが、私達は気づきませんでした。後日、彼は「麺の中に塩が入っておらず、漬け物もなくて、頼むのも恥ずかしいと思い、そのまま飲み込みました」と言いました。だから、いつも彼は自ら進んで食事を作るようになったのだと分かりました。

　同修Bさんは、いくつかの商売を手掛けましたが、どれも成功しませんでした。私は彼と商売の体験を交流し、心を正しく持ち、私達は何のためにお金を儲けているのかを考えなくてはならないと言いました。最初Bさんは、これは私一人の特例だと思い、あまり気にしませんでした。ある日、彼は突然、私に言いました。「同修Cさんに出会い、彼の話はあなたと全く一緒でした。Cさんも修煉者として何のためにお金を儲けるのか、自分の暮らしが良くなるためか、それとも衆生を救うためなのか。自分の関から抜け出すためなのか、それとも大法の素晴らしさを人々に見せるためなのかと言っていました。Cさんはこれらの関係を正しく認識できた後、いつも誰かが彼を商売に誘い、たとえお金がなくても彼に貸してあげ、とにかく参加するよう頼まれるようになったと気づきました。そして、商売をするたびにお金を儲け、まるで人が彼にお金を送ってくれているような感じだそうです」。私はこれを聞き、感慨深かったです。師父は「富ありて徳もある」[1]という法理をおっしゃっていて、これも大法の素晴らしさの人間社会での現れではありませんか？

　以上は私の個人的な理解ですが、妥当でない所があれば同修達の慈悲なるご指摘をお願いします。

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：『精進要旨』「富ありて徳もある」