【明慧日本2015年8月11日】7月5日から7日まで、カナダの著名な人権弁護士デービッド・マタス氏が西オーストラリア州パース市を訪問し、第15回国際被害者学シンポジウムに参加した。現地の数社のメディアはデービッド氏を取材し、生体臓器摘出の悪行を報道した。
オーストラリアン(日刊新聞)は「中国共産党は依然として生体臓器を摘出している」と報道した
7月7日、ニュースグループのオーストラリアンはデービッド氏の話を引用して、「中国共産党は相変わらず、法輪功学習者の臓器を摘出している。法輪功学習者は臓器を摘出される際、麻酔を注射せずに、筋肉を緩めるためにシンナー(希釈剤)を注射された。臓器を摘出された後、彼らの遺体は内密に火葬された」と報道した。
デービッド氏は記者に「私は、2006年から中国共産党が法輪功学習者の臓器摘出を調査し始めました。当時、中国から北アメリカに訪れた女性が『自分がかつて働いていた病院では、4000人にのぼる法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出し、同じ病院で仕事をしていた主人も、自ら2000人あまりの法輪功学習者の角膜を摘出した』と証言しました。その一週間後、ある医者が彼女の話は事実であることを証言しました」と伝えた。
サンデー・タイムズがもっとも酷い人権侵害だと指摘した
ニュースグループのサンデー・タイムズの報道により、デービッド氏は第15回国際被害者学シンポジウムで、中国の生体臓器摘出問題を述べた。「法輪功学習者たちが中国で受けていることは、世界中でもっとも酷い迫害であり、人権侵害です。1999年から弾圧が始まり、中国の多くの法輪功学習者が監禁され、労働教養所で強制的に働かされ、数えきれないほどの法輪功学習者が、生きたまま臓器を摘出されました」と。
どのように生体臓器摘出を停止できるかに言及すると、デービッド氏は「中国側とかかわるたび、法輪功学習者の生体臓器摘出の問題を提出し、関心を表すよい機会です」、「政府も国民が中国への観光旅行名義で、臓器移植をすることを国に報告することを義務づけたり、また移植にかかわる人が、オーストラリアに入国禁止する対策で、これを助けることができます」と言った。
ネットラジオ オーストラリア「中国の生体臓器摘出問題は、いったいどのくらい大きな問題ですか?」
ネットラジオ オーストラリアの記者クリス・ホイールドン氏は、デービッド氏に「中国の生体臓器摘出問題は、いったいどのくらい大きな問題ですか?」と質問した。デービッド氏は「とても大きな問題です。中国はアメリカの次に、もっとも多い臓器移植をする大国です。しかし、2006年7月に我々が最初の調査報告を提出した時、中国側はまだ臓器移植のための組織がなかった。それならばこれらの臓器はいったいどこから来たのか?との質問に対して、中国側は初めは、臓器提供の希望者からの提供だと、提供システムがあると主張した。そのあとまた死刑因からのものだとも言い直した。ただし、死刑因の数を公にしたことはない。単なる血液型と血液組織などの適合を考え、また死刑因を死刑にするには法律的な手続きが必要とされ、また相当多くの時間が必要な上、臓器を分配するなどの要素も踏まえれば、毎年1万人近くの移植を満たすには、少なくとも10万人の死刑を実行しなければならならないと推測できます。死刑囚からの臓器提供ではないと明らかに分かります。大量の臓器提供は、いったいどこから来たのかは不明のままです。一方私達は、法輪功学習者に関する証拠を集める中で、多くの法輪功学習者が血液の検査、臓器検査をされたことがあると分かりました。そして私たちは自ら中国の病院へ何度も電話をして調査の結果、医者らは『法輪功学習者の臓器はあります』と自ら認めたのです。たくさんの証拠から多くの法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出された、という結論を得られました」と述べた。
デービッド氏が到着する前に、パース市西区で富裕層の集まる地域のコミュニティー新聞社ザ・ポストは、法輪功学習者がオーストラリアの外務大臣の卒暁普氏に協力を求めたことを報道した。3名の法輪功学習者が集まった臓器摘出を反対する署名を外務大臣の事務所に提出し、デービット氏との面会も要請、中国共産党の法輪功学習者への臓器摘出の詳細を知っていただくためだったという。