文/中国の大法弟子
【明慧日本2015年11月30日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
2006年7月、私は市の公安局と国保大隊の警察に不当に連行されました。その後、市の留置場にある洗脳班に不当に拘束されました。転向を拒絶したため、最後には留置場に移され、不当に懲役刑の判決を受け刑務所に入れられました。
留置場で人を救う
留置場に不当に拘束されてすぐ、受刑者たちから袋叩きに遭いました。さらに、雑巾で監房の床を百回拭かされました。私は「このような環境の中でどうやって法を実証し、衆生を救い済度したらいいのか?」と思いました。私は「理智をもって法を実証し、智慧をもって真相をはっきりと伝え、慈悲をもって法を広めて世人を救い済度する、これはすなわち、覚者の威徳を築きあげているのです」[1]という師父の教えを思い出しました。
自信が湧きあがってきました。私の心は人を救うことにあるので、師父が私の環境を変えてくださったからです。監房内のボスが自ら私に話しかけ「どこから来た?」と聞きました。私がボスに答えると、ボスは「同郷人だ」と言いました。監房には人がたくさんいたのですが、ボスは私をベッドに眠らせ、数日後からは私を大きいオンドル(土やレンガで造った寝台に煙道を設けて暖を取る北方の床暖房)の上で眠らせました。
オンドルには順番に寝るのですが、私以外の2人は見たところまだ子供でした。私はその2人の子供たちに真相を伝え「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」を教えると、2人の子供たちは三退しました。その内の1人はまだ18歳になっておらず、その子供は「もっと早く法輪大法が素晴らしいことを知っていたら、僕はここにいなかったかもしれない。僕はここで水が一杯入ったスプライトのビンで大法修煉者を殴ったことがありますが、本当に悪かったと思います」と私に言いました。私は「あなたは法輪大法が素晴らしいことを知り、三退したのですから、あなたはもう救われますよ」と言いました。
私がいる監房で、私と受刑者たちの仲がいいことを所長が見て、殺人犯の多い監房に移されました。多くの殺人犯は足かせをかけられ、目を吊り上げ、体には色々な刺青が彫られていました。私は常に正念を発して、他の空間にいる邪悪要素を除去しました。
監房の中にいる多くの人はいつもお腹を空かせていました。私は毎日自分のマントー(粉を練って蒸した丸いパン)と窝头(トウモロコシの粉を水でこねて円錐形に丸め、蒸して食べる食品)を1人の殺人犯に分けて食べさせると、とても感激しました。私はその殺人犯に、大法の素晴らしさと、法輪功を学ぶ者はみな良い人であることを伝えました。かれは私の話を注意深く聞いた後、三退に同意しました。続いて私は他の人にも真相を伝えました。監房の中にいた年齢の低い者はみな私のことを「おじさん」と呼びました。
数カ月後、身体的原因により、病人監房に移されました。私は病人監房にいる人たちにも真相を伝えました。何人かの受刑者が三退しました。その中の1人の青年は三退した後に夢を見たと言い、「金色に輝く大佛が私の目の前に現れた」ということでした。私は「あなたは佛縁があるので、修煉すれば将来素晴らしい前途が待っているでしょう。機会があれば、ここを出た後法輪大法を学びなさい!」とその青年に教えました。その青年は「わかりました!」と言いました。
この病室監房のボスは私に良くしてくれました。ある日、そのボスは突然警官に向かって「ここの病人の何人かは完全に良くなっているので、外に出してやってください」と言いました。このようにして、私はまた別の監房に移されました。この時、ボスとの関係は良かったにもかかわらず、なぜボスはあのように警官に言ったのか、私は納得がいきませんでした。しばらしくて、縁のある人を救い済度するために師父が私を行かせたのだ、ということを理解しました。私はまた別の監房へ行き、引き続き正念を発し、環境を整えてから真相を伝え、人を救いました。そこの監房のボスと私はおしゃべりをしました。私はボスに「法輪大法は徳の高い大法で、『真善忍』という原則で良い人になるように人に教えています」と伝えました。私は師父の『論語』を書いてボスに見せました。ボスは今まで加入していた中国共産党の組織を脱退しました。ボスが三退すると、環境が新たに作り出され、他の受刑者に真相を伝えることはとても簡単になりました。受刑者たちは基本的にみんな三退に同意しました。
こうして、留置場にいる30人前後の受刑者が三退しました。私はチャンスを見計らって、三退名簿を同修に渡し、海外の脱党サイトに送りました。
刑務所で人を救う
1年余りたってから、私はある刑務所の九中隊に移されました。その日の夜、中隊長が受刑者全員を集め、誰も私と話してはならず、私と話しているのを見つけたら誰であろうと処罰する、と言い聞かせました。
この中隊にはもう1人大法修煉者がおり、中隊長たちは私たち2人がどんな形であれ接触することを恐れていました。4人の人間を派遣して私の一切の行動を監視し、誰とも話をさせませんでした。この事は後になって受刑者が私に教えてくれたことです。
私は「刑務所内で大法修煉者を迫害するすべての邪悪要素を除去する」という、強大な正念を発し始めました。すると、私を監視している人が向こうから話しかけて来ました。私も相手に対して一定の理解を示しました。私を監視している人たちに真相を伝え、大法の素晴らしさを伝え、私が大法を学んだあとの体の変化と、どのようにして良い人になったのかを伝えました。時には、私を監視している人が、自分の買い物カードにもうお金が残っていないと言うと、躊躇なく私のカードをその人に使わせてあげました。誰かのインスタントラーメンがなくなってしまったら、私はその人に自分のインスタントラーメンを持って行ってあげました。ある親切な受刑者が「あいつらに貸す必要はないよ。あいつらは絶対返さないぞ」と私に教えてくれました。私は「心配いりません。ずっと一緒にいなければいけないんですから、困っている人がいたら助けてあげた方が良いでしょう?」と言いました。その後、受刑者たちも私に食べ物をくれるようになりました。ある時は不要なので受け取りませんでしたが、ある時はありがたく受け取りました。
家族が会いに来た時、食べ物を持ってきてくれました。私1人で食べるのではもったいないので、受刑者たちを救うために、囚人たち1人1人に少しずつ分けてやると、受刑者たちは感激し、だんだんとおしゃべりするようになってきました。ある日、私を監視している人が「あなたたちの師父の新経文はありますか」と尋ねました。私は「ありますよ」と言いました。私を監視している人は「あなたが書き写してくれれば、私があなたの仲間(大法修煉者のこと)に持っていきます」と言いました。私が急いで書いて私を監視している人に渡すと、彼はそれをその大法修煉者に渡しました。次の日の午後、その同修を監視している人が来て「隊長があの修煉者の所からある物を見つけ出したが、あなたが渡した物じゃないのか?」と言いました。もし同修を監視している人が新経文を捨ててしまったりしたら、同修を監視している人を救えなくなるので、救い済度するために、私は同修を監視している人に「あなたが何を言っているのか私にはわかりません」と言いました。その夜、中隊長が私と会って話をした時に、中隊長もこの事について尋ねましたが、深く追及することはありませんでした。師父がこの難を解消してくださったからでした。
私を監視している人は真相がわかり三退をしたので、私の環境はますますゆとりができました。
新しい受刑者が入って来るたびに、その人たちと接触しました。何か困難があるようであれば、受刑者たちのために解決方法を考えました。その後、新しい受刑者たちに「いわゆる『天安門焼身自殺』や『1400例』などはみな嘘で、でっちあげです」と伝えました。新しい受刑者たちに大法の真相を理解させると、みな三退しました。
ある退役軍人は私が法輪功を学んでいると知ると、いつも私とおしゃべりをしました。私はその退役軍人に「大法は100以上の国と地域に広く伝えられ、多くの人が煉功している」と伝え、江沢民がいかにして中国共産党の軍隊を陰で操っているのか、地方の数百の病院では法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出し、それを高額で販売し暴利を得ていることを伝えました。その退役軍人は私の話を聞くと怒りをあらわにしました。その後、私は師父の『論語』と『洪吟』中の短い詩をその退役軍人に読ませると、彼は「すばらしい、もっと読みたい」と言い、党、共青団、少年先鋒隊を脱退しました。
中隊の中に将棋をさせる人がいて、性格が特別な感じでした。その人は自分が気に入らない人はまったく相手にしませんでした。私の方からその人に話しかけると、その人は私に将棋を教えてくれました。しばらくしてから、私はその人に大法の真相を伝えました。その人は私に「あなたたち大法を学ぶ人が善良であることは知っていますが、あまり正直になりすぎてもいけない。なぜなら今の人はあまりにもひどすぎて、まったく信用できないからだ」と言いました。その人が刑務所を出る間近の時、その人のインスタントラーメンがなくなってしまいました。家族ももうお金を送って来なくなってしまっていたので、私は自分のインスタントラーメンをその人にあげました。その人は「私はあなたたち法輪功を学ぶ人たちを尊敬しますが、インスタントラーメンはいりません、なぜなら返せるかどうかわからないからです」と言いました。私は「心配いりません。返す必要はありませんよ」と言いました。そう言って私が強く勧めると、その人はインスタントラーメンを受け取り「あなたたち大法を学ぶ人は本当に素晴らしい!」と感動しました。
ある時、新しい受刑者が入って来た時、その人の椅子がなかったので、私の椅子に座らせました。その人は「あなたの椅子に座ってしまってよろしいのですか。あなたはどこに座るのですか?」と感動して言いました。私は「あそこに壊れた椅子があるので、ひもでしばれば座れますから」と言いました。そして、私はその人に法輪大法の素晴らしさを伝え、天安門焼身自殺がペテンであることを伝えました。その人は「私は少し知っています、私のいとこが法輪功を学んでいたのですが、迫害の後は学ばなくなりました」と言いました。私がその人に「三退しましたか」と尋ねると、その人は「三退とはなんですか」と言いました。私がその人に「三退すれば平安を保つことができます」と伝えると、その人は三退しました。その後、階段の上がり口や階下で、その人は私を見かけるたびに「法輪大法は素晴らしい!」と叫びました。ある人が「ここでそれを叫びますか?」と言いました。その人は「それがどうした? 法輪大法は素晴らしいんだから『法輪大法は素晴らしい』と叫んで何が悪い!」と言いました。
その人の堂々とした態度を見て、私は本当にこの生命のために喜びを感じました。
私がいつも真相を伝えていたので、監区の指導員は私を階下へ行かせませんでした。私の体の問題について指導員たちは責任を負うことを恐れていたため、仕事に出さなかったので、私は階上に留まっていられました。私は「私を階下へ行かせずどうしようというのか?」と思いました。その頃、私は他の中隊の人を救いに行きたいと考えていました。夜になり、私は中隊長に会いに行き「隊長、あなたが私を階下へ行かせないので、私は朝から晩まで階上にいるため息がつまって頭が痛くなりそうです。下へ降りて空気を吸いたいのですが、でなければどんな良い人でも病気になってしまいます」と言いました。中隊長は同意しました。それから、私は階下へ行き三退を勧め、その過程で1人の同修に会い、私は「真相を伝えていますか?」と聞きました。同修は「いいえ」と言いました。私は同修と交流し「私たちはここに来たからには、この環境の中で法を実証し人を救わなければなりません」と言うと、その後、再び同修に会った時に、同修は「何人か三退しました」と言いました。
私が刑務所を出る1カ月前、張家口市の大法修煉者が刑務所に拘禁されました。九中隊に入れられずに直接厳管隊に送られました。同修は絶食して迫害に反対したため、中隊は何人かの受刑者を送り込み、同修を縛って灌食させました。送り込まれた受刑者たちは皆真相がわかり三退した人たちばかりでしたので、私はかれらに会い「あなたたちはもう三退したのだから、もうこんなことをしてはいけません」と言いました。その受刑者たちは「私たちだって隊長の言うことを聞かないわけにはいきませんよ!」と言いました。私は「それなら、あなたたちは彼の苦痛を和らげてあげなさい」と言いました。その後、1人の受刑者がこの同修に「この方も法輪功を学んでいます。彼はもうすぐ家に帰りますが、何か頼みごとがありますか?」と言いました。同修は「それなら、彼に私の家の電話番号を渡してください。彼が出た後、私の家に電話してほしいんです。というのも、私が不当に連行されてここにいることを、家族はまったく知らないからです」と言いました。こうして、この受刑者は同修の電話番号を私に教え、私は家に帰った後、すぐに同修の家に電話をかけました。家族は非常に慌てていましたが、やっと知らせが届いたのでした。
刑務所を出る何日か前、私は中隊長に会って真相を伝え「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」「天安門広場焼身自殺はやらせであること」「馬三家労働教養所の迫害がいかに人道に外れているか」「法輪功に対する江沢民の邪悪な政策において、法輪功修煉者を殺すことは自殺するに等しいこと」などを伝えました。中隊長は「あなたの言っていることは本当ですか?」と言いました。私は「絶対に間違いありません! これらのことは国際社会にみな記録があり、遠くない将来に必ずみんなが知ることになるでしょう。私たちが迫害されていることを」と言いました。中隊長は三退しませんでしたが、心の中で「大法が素晴らしく、大法修煉者はみな良い人である」ことを理解しました。中隊長との話は始めから終わりまで、その雰囲気はとても心が通じあっていました。
留置場と刑務所での3年間の間に真相を伝え三退をした人は120人前後になりました。すべての名簿は師父の加持の下で持ち帰ることができ、他の修煉者によって脱党サイトに載せられました。
この6年を振り返ると、いくつかの記憶ははっきりせず、この原稿を書く時も心の中はたいへん揺れています。おそらく妨害だと思います。なぜなら同修たちはみな悲壮なほど大法を実証しており、私が行ったことなど何でもないことだからです。同修の皆さんの励ましの下、私はやっとペンを取り、法を実証し人を救ったこの経験を書き上げました。
師父にお礼を申し上げます!
同修の皆さん、ありがとうございました!
適当でないところがあれば、同修の皆さんの慈悲深いご指摘をお願いします!
注:
[1] 李洪志師父の経文:『精進要旨二』「理性」
(明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)