【明慧日本2015年12月16日】河北省タク州市の法輪功学習者・董漢傑さん(男性)は同省冀東刑務所の迫害より、10月10日に死亡した。享年51歳。
董さんはタク州市鉱山局のエンジニアだった。1995年10月から法輪功を学び始めた董さんは、「真、善、忍」に従って自分を律し、名誉と利益を求めず、賄賂を受け取らず、健康な身体を得た。そのため、周りの人は「董さんはとても良い人だ」という評価をした。
しかし、1999年7月20日、江沢民は法輪功迫害を引き起こした。董さんは北京に行き、誠意を持って法輪功の真実を話したが、聞いてくれず、拷問、拘禁、罰金、精神病院への拘禁などの迫害を加えられた。
2001年9月25日、タク州市610弁公室と公安局の警官は、董さんが法輪功の陳情をするため北京へいかないよう、董さんを南馬洗脳班に拘禁した。
洗脳班で警官はスタンガン、ゴム棒、手錠、殴打などの迫害を加えた。強制労働をさせ、そのうえ少量の食事しか与えなかった。6カ月後、董さんは留置場に移送された。50日間拘禁され「社会治安を乱す」との罪名を被せられて労働教養処分2年を科せられた。
教養所で警官は董さんに対して、靴で殴り、吊るし上げ、紐できつく縛ってスタンガンで電気ショックを加えた。死人ベッド(手足を手錠で四つの方向に固定し、体を紐で縛る)に固定するなどの拷問を加えた。そのため、董さんは両足がバケツほどの太さに腫れ上がり、肋骨が折れて意識を失った。
2003年12月3日、タク市公安局と610弁公室の警官は、教養所の迫害により、心不全・腎不全、ひざ以下が腫れている董さんを無理やり洗脳班に入れた。
2006年5月12日、ある村で法輪功の資料を配っていた董さんは、清涼寺派出所の警官に連行され、市留置場に拘禁された。留置場で迫害に対して断食で抗議を行った董さんは、強制的に灌食された。そのため、健康状態が悪化し、立つことさえできなったが、洗脳班に移送された。洗脳班で危篤に陥ったため、帰宅させられた。
2007年10月12日、連行された董さんは3年の実刑判決を下され、冀東刑務所に収容された。刑務所で迫害を受けた董さんは、下肢に痛みとしびれの症状が現われ、心房細動を発症し、一時危篤状態に陥った。
2014年2月25日夜、董さんは何度目かの連行をされ、タク市留置場に拘禁された。7月31日、タク州市裁判所は董さんを不正裁判にかけた。法廷で董さんの弁護士は「警官は董さんを連行するとき、何の証明書類も提示しなかったこと。家宅捜索のとき、董さんの免許書、戸籍書などを、犯罪の証拠として押収したこと。董さんが乗っていた電動自転車と所持していたものを押収したが、押収リストに載っていなかったこと」など警官の違法行為を指摘し、「法律には信仰の自由を規定していますが、法輪功が邪教だとは規定していません。法輪功への信仰は公民の権利であり、例え親でも干渉することはできません」と無罪を主張した。
同年の12月25日、裁判所は董さんの弁護士に通知せず、董さんに対して2度目の開廷をした。法廷で董さんは「法輪功は人に善を教えています。道徳の向上ができる功法です。法輪功を学ぶことは、違法行為ではありません」と話したが、今年2月11日、タク州裁判所から5年の実刑判決を言い渡された。
その後、董さんは不服として、上訴したが、保定中級裁判所に原判決を維持するとの結果を出された。そして、8月16日、董さんは家族と面会した後、冀東刑務所に収容された。
しかし、刑務所に入れられてから、2カ月足らずで死亡した。刑務所側が家族に董さんの死について、「急性心不全による突然死」と説明した。