文／中国の大法弟子

　【明慧日本2016年2月1日】ある地区でこのようなことを聞きました。ある同修の夫は彼女の修煉を非常に支持し、夫婦関係も非常に良かったのですが、ある日突然、会社で事故により死亡しました。その後、その同修は数年間に渡り夫への恋しい思いに陥って、修煉を諦めようとまで考えたそうです。最近、私たちの地区にも、病死した息子への思いに浸って、自分自身も病業に陥ってしまう同修がいました。

　これらの多くの場合、修煉者である私たちが、自分自身から原因を探すべきだと思います。

　夫婦間の睦まじさや恩愛、そして家庭内の団欒の楽しみは人間のものです。常人社会で修煉する私たちは婚姻や家庭内で、常人の状態に符合するために節度ある一部の行為は正常ですが、限度を超えると常人になってしまいます。心の中ではやはり自分が大法弟子であることを、しっかりと認識していなければならないと思います。常人のもつ一切の名利情を放下すべきです！　無意識のうちに情を重くみてしまえば、邪悪に妨害の口実を与えていることになるのではないでしょうか？　修煉は非常に厳粛なことです！

　師父は厳粛に私たちを戒めておられます。「もし今死に直面して、いかなる死亡の形であっても、死に直面していささかも恐れることなく、まったく気にせず、『死んだら天国に行くことになるかもしれない』と思うなら、死という事は本当になくなるのです。肝心なのは人の心です。大法の修煉は人心を真っ直ぐに指し、修煉は即ち人の心を修することです。あなたの心が動じなければ、その他の現れは皆虚像です。形は仮の形です」[1]

　修煉において非常に精進しているように見える同修に対しても、人心を持ってはいけません。人心が重くなれば、容易に邪悪に隙に乗じられてしまいます。個人修煉の場合、師父は漏れがないように修煉するよう教えられています。私たちの修煉の目的は、人間社会で何か良いものを得るためではなく、真に自分の永遠に存続する家に帰るのが根本的な目的なのです。

　ですので、修煉の過程において表象に惑わされることなく、真に自分の修煉に責任を負う気持ちで、着実に自身の修煉の道、及び法を実証する道を歩むべきだと考えます。

　少しの体得ですが、ご参考になれば幸いです。

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：『ヨーロッパ法会での説法』