【明慧日本2016年2月3日】「法輪功迫害追跡調査国際組織」は2014年5月1日、中国共産党が「孔子学院」を利用してイデオロギーの浸透について、調査レポートを発表した。
調査レポートは孔子学院の教育方針、教師の管理、資金投入、孔子学院の組織と国内外の活動など複数のテーマで証拠を提出し、中国共産党が海外で孔子学院 と孔子教室を設立して中国語を教るという名分で、国際社会に共産党のイデオロギーの浸透と共産党統一戦線の戦略を行うということが判明し た。
共産党は1949年に政権を奪取した後、ずっと孔子と孔子の思想を罵倒・批判してきた。結局、中華の伝統文化は現代の中国社会では破壊されてほぼなくなった。しかし、2004年からは態度が一変し、資金を投入して海外の大学で「孔子学院」を設立し始め、小中小学校で「孔子教室」を開設した。2013年末までに、120余りの国家で440の孔子学院と646の小中小学校で孔子教室を開設し、登録した生徒は85万人に達 したという。
孔子学院は共産党の浸透工具として国際社会に重視されていた。2013年12月、カナダの大学教師協会(CAUT)が決議を可決して、カナダの各大学・高等専門学校は「中国政府の出資援助と監督する孔子学院」との協力を停止するように呼びかけた。協会の会長・ジェームス・ターク (James Turk)さんは 「私達のキャンパスの中で孔子学院を設立するのは、共産党が私達の教育、課程設計と教室の討論のテーマなどに関与し、私達の学術の自由を侵犯するのです」と語った。