【明慧日本2016年3月5日】中国・雲南省昭通市鎮雄県の法輪功学習者・趙祖茘さん(49歳女性)は昨年12月14日、同市中級裁判所に3年の実刑判決を言い渡され、その後、趙さんは上訴した。趙さんと同時に連行された法輪功学習者・汪顕樹さんも5年の実刑判決を宣告された。
趙さんは鎮雄県希望小学校の教師である。2014年8月4日、趙さんは市場からの帰りのバスで大湾派出所の警官に連行され、県留置場に拘禁された。判決を下されるまで、劉さんは留置場で1年4カ月間も拘禁されていた。汪さんは留置場の迫害により危篤状態に陥ったため、帰宅させられたが、家に軟禁された状態になっている。
趙さんの案件は検察院に提出された直後、趙さんの夫は同県の南広弁護士事務所の弁護士を雇った。夫は弁護士と一緒に留置場に行き、趙さんと面会をしようとしたが、留置場側に拒否された。その後、県の司法局・局長は弁護士に会い、趙さんの代理弁護士を辞めるようにと要求した。
仕方がなく、夫は雲南意衡弁護士事務所に行き、新に弁護士を依頼した。弁護士は趙さんと面会し、趙さんの案件の閲覧もしたが、昭通市司法局に辞退することを強いられた。それで、趙さんの夫は地元の弁護士を雇うことができなくなった。
趙さんは留置場で尋問を受けたとき、何にも言わなかった。県610弁公室の主任は数度も留置場に入り、劉さんと面談し、「もし、お前が、罪を認め、裁判官のいうことに従えば、例え、お前が罪を犯しても、仕事をクビにさせないし、罰も判決も与えないようにしてやる」と脅した。
趙さんは昨年8月25日、市中級裁判所に鎮雄県の裁判所で秘密裏に開廷された。趙さんの夫は開廷の情報を知って、裁判所に駆けつけた。開廷の途中で法廷に入ったが、傍聴席にただ1人の傍聴者となった。
法廷で、公訴人は趙さんたちが街で法輪功の資料154部を配ったと言ったが、その証拠になる実物を出さず、証人がいると言いながら、証人を出廷させず、証言を読み上げただけだった。趙さんと汪さんは自己弁護も許されなかった。
地方の政法委員会は法輪功学習者に対して、「絶対に判決を下しなさい」という命令があって、裁判所は趙さんたちが罪を犯していないとわかっていながら、その命令に従った。
昨年12月14日、趙さんは秘密裏に実刑判決を言い渡された後、夫は数回も裁判所に電話をかけ、趙さんの案件を聞いたが、「上級裁判所の指示を待っているところだ」と返答された。しかし、そのとき、留置場にいる趙さんはすでに判決書を渡され、サインを強いられた。警官らは趙さんの上訴を妨害するため、趙さんの家族を騙したのだ。
12月28日、夫はやっと趙さんが判決を下されたことを知った。そして、趙さんが上訴書を書き、サインと印鑑を押した。今年1月2日、夫はその上訴書を昭通市中級裁判所と雲南省最高裁判所にそれぞれ、郵送した。
趙さんの夫は県ラジオ・テレビ局の職員で、法輪功を学んでいるとの理由で不当な拘禁や労働教養処分などの迫害を受けてきた。夫は妻のために弁護士を依頼したいのだが、地元の弁護士が脅迫されて、案件の依頼が受けられなくなっている。経済的な問題で、ほかの地方の有名な弁護士を雇う余裕がない状態である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)