【明慧日本2016年5月3日】米国議会は、人体臓器を密輸することを禁止する法案を提出した。ある議員が「中国では、法輪功修煉者の臓器を非合法的に売買している現象が存在する可能性がある」と指摘した。
ボイズオブアメリカの報道によると、4月21日(水曜日)、米国議会の下 院外交委員会は、HR3694(人体臓器の密輸を制止する「臓器密輸行為禁止令」)を含む幾つかの法案を審議した。
下院外交委員会主席の共和党議員エド・ロイス氏は「全世界で20カ国以上の国に臓器の密輸の現象が存在しています。犯罪組織とテロ組織はますます頻繁に、この10数億ドルの臓器売買の密売市場に参与しています」と話した。
法案の提出者の共和党下院議員のデイブ・トロット氏は「非合法な臓器密輸は長い間存在している重大な犯罪です。しかし、我が国はこれについて、法律や政策を速やかに出してきませんでした」と話した。
世界保健機構のデータによると、世界で移植された腎臓の約10パーセントは非合法に取得されたものだった。密売市場以外にも、死刑囚からの強制臓器狩りもある。
法案によると「中国共産党は法輪功修煉者の臓器を摘出している可能性がある」と述べられている。
トロット議員は「中国共産党は長年にわたり、法輪功を迫害しています」と話した。
ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏の統計によると、2000年から2008年の間、約65000人の法輪功学習者が臓器狩りをされ、他の民族や、他の宗教の信者もターゲットになった可能性がある。
トロット議員は、アメリカが人体臓器の密輸を制止させるため、行動を起こすようにと呼びかけた。「この重大な罪を制止することにリーダシップを取り、全世界の弱者の立場に立ちましょう」と話した。
人体臓器の密輸を禁止する法案は、下院外交委員会で両党一致で支持された。次は下 院の全体会議の審議に送られる。