【明慧日本2016年6月15日】黒竜江省チチハル市のガラス工場の元技師・楊淑君さん(女性)は法輪功を学んでいるとの理由で不当に連行され、拘禁、労働教養、懲役10年を宣告された。最近、楊さんは法輪功迫害を引き起こした江沢民を告訴したため、懲役3年6カ月を宣告された。
チチハル市フラルキ区裁判所は今年4月、楊さんに対して2回不正裁判を行った。
4月12日午前9時30分、楊さんは警官に連れられて入廷した。傍聴席には楊さんの息子と息子の婚約者がいた。
楊さんは弁護士を雇えなかった。
法廷で、告訴人は楊さんに対して「楊淑君は6回も江沢民を告訴した。楊淑君の自宅から法輪功の関連書籍・お守り・DVD、『明慧週刊』などを捜し出した」と読み上げ、楊さんの自宅を家宅捜索する様子を収録したビデオを放映した。これらを証拠に「法輪功を宣伝し、法律の執行を破壊した」と楊さんに罪を着せようとした。
裁判長が楊さんに「あなたは以前10年間も刑務所に拘禁された。出所して1年余りしか経っていないのに、なぜ、6回も江沢民を告訴するという無茶なことをしたのか?」と聞いた。
楊さんは「江沢民は法輪功迫害の元凶で、私を含めて数多くの法輪功学習者に迫害を加えて死亡させたり、学習者の生体から臓器を摘出したりしました。江沢民は罪を犯したのです。私の家から捜し出したすべての法輪功の資料は、私が人々に法輪功の真相を伝えるために使うものです。犯罪の証拠ではありません」と答えた。
しかし、楊さんが続けて話そうとすると突然、裁判長に「もう話すな! 法輪功を宣伝するな!」と怒鳴られた。それから、裁判長は他の質問をしたが、楊さんは「法輪功は良い人になるように教え、模範人物より良い人になるようにと教えています。私は法輪功を学んで・・・」と、話している途中、裁判長に中断された。
4月29日午前10時、楊さんに対する2度目の裁判が開廷された。歩行困難な楊さんは、2人の女性警官に引きずられて入廷した。裁判官は楊さんに懲役3年6カ月を宣告し「承服するか」と聞いたが、楊さんは「不服です。上訴します」と答えた。裁判は5分で閉廷した。
1999年7.20、江沢民が法輪功迫害を開始した。楊さんは法輪功を学んでいるとの理由で、平穏な生活ができなくなった。
2004年12月、楊さんは富区の警官に連行され、チチハル第一留置場に拘禁された。それ以前には、チチハル双合労働教養所に1年間拘禁されていた。
留置場に1年あまり拘禁された楊さんは(当時40代)、白髪ばかりになった。
2006年4月、楊さんは懲役12年を宣告された。楊さんは断食をして迫害に抗議したが、警官に詳細不明な薬物を混入した食物を灌食された。それが原因で楊さんは7日間意識不明になった。楊さんは目覚めたものの、右の手足が不自由になり後遺症が残った。
2014年、楊さんは刑務所から出所した。それから、社会保障局へ行って定年退職の手続きをすると、職員に「なぜ、今になって来たんですか?」と聞かれた。楊さんは「法輪功を学んでいるだけで、刑務所に10年間拘禁されたのです」と答えた。すると、楊さんの話を聞いた職員は、年金を生活保護の支給額と同等の570元と決めた。楊さんの学歴、職歴、勤続年数からすると、少なくとも2000元の年金が支給されるはずである。