【明慧日本2016年6月25日】2014年8月4日、山西省陽泉市平定県の漢方医者の王継貴さんは、法輪功のDVDを配布していたため連行された。その後、王さんは懲役3年の実刑判決を下され、山西省晋中刑務所に収容された。しかし、王さんは今月2日、太原市の109病院(山西新康刑務所病院)で死亡した。
王継貴さん
今月2日午後4時過ぎ、山西省晋中刑務所側は王さんの家族に電話をかけ「あ。王さんが今日、109病院で亡くなった」と通知した。そして、家族はすぐに病院に駆けつけたが、王さんの遺体は当日の午後に太原市永安葬儀場に送られたことを知られた。それから、家族は刑務所側に「王さんのことに関するすべての手続きは同刑務所の関係者と同伴してやらなければいけない」と言われた。
6月3日、家族は晋中刑務所の警官の監視の下で、王さんの遺体と対面した。王さんが死亡した当日の応急手当を受けたビデオを見せられた。しかし、王さんが入院して受けた治療のビデオは見せられなかった。王さんの遺体は胸と首にあざがある以外に傷跡がなかった。医者は胸部のあざに対して応急手当をしたことによるものだと説明した。病院側が用意した『住民死亡の医療的な推論の証明書』に、王さんの死亡の原因は膿毒症だと書いてあった。
刑務所の警官の話によると、王さんは今年5月31日、109病院に入院し、6月2日午後2時30分に死亡した。しかし、王さんは5月26日夜、家に電話したとき、自分が元気でいると話した。家族は警官に「なぜ、王継貴は危篤になったことを私たちに通知しなかったのですか」と聞くと、警官は「5月31日に通知書をお宅に郵送した」と答えた。そして、家族は王さんの入院期間のカルテをコピーすることを要求したが、拒否された。
家族は現在もその通知書を受け取っていない。
王さんの遺体は6月8日、太原永安葬儀場で火葬された。王さんの息子の王慧明さんは晋中刑務所拘禁にされているため、父親の葬式の参加を許されなかった。