【明慧日本2016年7月12日】中国・湖南省懷化市の法輪功学習者・曽春梅さん(55歳女性)は、昨年10月20日に連行され、洪江市留置場に拘禁された。しかし、情報筋によると、今年4月下旬、曽さんは秘密裏に3年6カ月の実刑判決を言い渡されたという。
曽さんは、洪江市安江鎮水道会社の宿舎に在住する。昨年10月20日、朝5時40分、洪江市公安局の警官7人が曽さんの家の前に来て、「民政局から来たもので、自立した生活ができない人を訪問している」と声をかけながら、ドアを叩いた。
曽さんの夫は、病気で自立生活ができない状態であるため、声が聞こえた曽さんさんは、すぐドアを開けたが、その途端、民政局の人ではないと気づき、ドアを閉めた。それから、警官らは絶えず大声を出した。そのため、近隣に迷惑をかけないようにと、曽さんは仕方なく、ドアを開けた。
そして、警官7人は一気に曽さんの家に侵入した。警官は何の証明書類も提示しないまま、曽さんの家を家宅捜索し始め、鍵がかかっている部屋のドアを蹴って入った。曽さんは警官にソファに押し倒され、「ノートパソコンがもう一台あるはずだ。どこに隠した」と聞かれた。
少し前、懐化市のある法輪功学習者が、曽さんに一台のノートパソコンを郵送してきた。警官の質問から考えると、前から、曽さんは監視されていた可能性がある。
曽さんは連行され、6カ月間拘禁されて、実刑判決を下された。しかし、今だに、家族はその通知を受け取っていない。
曽さんの連行で、曽さんの家族に大きなダメージを与えた。曽さんは自立生活ができない夫の介護をしてきたため、夫は曽さんの介護を必要とし、嫁がすぐ出産する予定で、世話をしないといけない。拘禁されたため、介護も産後の世話も、何もかもできなくなった。
曽さんは、留置場で涙で滲んだ字で書いた息子からの手紙を読んだという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な関係者らの情報は、中国語のページを参照)