文/中国の大法弟子
【明慧日本2016年10月9日】私は兄に常人としての怨念が溜まっていて、数十年も行き来していませんでした。20歳ぐらいから晩年60歳を過ぎるまでの40年余りの間、冠婚葬祭すらも行き来しませんでした。兄がどこに住んでいるかさえ知らず、子供たちも兄のことを知りません。なぜなら私と兄の関係は、溶けない氷のように凝り固まっていたからです。
修煉を始めてから大法に感動し、兄に大法を紹介しましたが、とても早くに邪悪からの抑制を受け、私たちの間のトラブルは解けないだけでなく、また新たな誤解を生じました。
大法の中で修煉するにつれ、私は絶えず昇華し、徹底的に物事に対する態度を変えていきました。いつも「必ずこの兄との関係を変えていかなければいけない」とずっと思っていました。師父はこのように仰っています。「自分の敵を愛することができなければ、圓満成就することはできません」。[1]自分の兄だとなおさらではないですか! ひょっとしたら過去に何かの因縁があって促成されたことかもしれません! しかし、数十年の積怨は一気に捨てようとしても非常に難しく、これまで、ずっとこの一歩を踏み出せずにいました。
私は法を得て、新しい生命を得たからには、無条件で個人の一切を放下すべきであり、一切を大法に圓容すべきです。私たちの過去にどんなことがあったとしても、誰が間違っていたとしても、修煉者として高い基準で自分に要求すべきです。大法が怨念を善解してやっと全ての衆生が救われることになり、先史の誓願を果たすことが出来るのです。師父は「功法を修煉すること自体はそれほど難しくなく、次元を向上させること自体には、それほど難しいところはありません。人間の心を捨てられないから、難しいと言うのです」[2]と仰いました。私が思うには師父が指されているのは心を修めることであり、名利、面子、正誤に対することは常人の中の事で、真に修める弟子として、この一歩を踏み出すことを決心しました。
ちょうど兄が手術して入院していることを知り、この機会を借りて兄に会いに行くことにしました。面会して、まず真心こめて兄に謝罪し、本当に身体の事を心配しました。兄も誠意を感じ取ったようで、この機会を利用して、真相を伝えました。99年以来、中国共産党による嘘のでっち上げや偽りの天安門焼身自殺事件などが暴露されています。50年もの党歴をもつ中国共産党の党員は、これらの全てを信じ、全てを受け入れています。私はまた幾らかのお金を出して兄を慰めると同時に、「師父がこのようにするようにと導かれたのです。もし大法を学んでいなければ、私たちはおそらく、今日こうしてお会いすることは出来ませんでした」と心から伝えました。
もう80歳近い兄は、それを聞くと目から涙を流しました。兄は私の性格をよく知っているからです。兄嫁がすかさず、「あなたはまるで人が変わったわね。元の気性はとても荒かったわ! あなたを見れば大法が正しいものだと分かるわ! この度のことで、私は全てあなたのことを信じますよ。現在、誰があの中国共産党を信じるでしょうか!」と言いました。
大法が私を昇華してくれました。40年以上もの怨念が大法の中で一瞬にして溶けました。兄は涙を流しながら昔の事を言いました。私はこの機会に三退を勧め、兄たちに大法のお守りをあげて、常に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じれば平安が保てると教えました。また師父に感謝し、大法に感謝するようにします! 兄はベットに横になりながら、テーブルのペンを指差し「お前が私の代わりに書いておくれ。われわれ家族は全員これを念じ、全員が中国共産党を脱党するよ!」と興奮して言いました。
私は彼らに『共産党についての九つの論評』及び大法の資料を手渡すと、必ず読んでみると言いました。今、兄はこの宝の本『轉法輪』を拝読し、大法の教えに近づいています。この件で、私は深く法の中にいる幸福を感じることが出来ました!
兄への長年の謝罪の思いが通じ、この一歩を踏み出したことで、気持ちがずっとずっと軽くなり、本当に「一歩引き下がれば世界が広々と開ける」[2]を実感しました。師父は大きな慈悲をもって私を変わらせてくださり、長年に渡る家庭のトラブルをも溶かしてくださり、兄一家までも救って下さいました。本当に心から師父に感謝致します!師父ありがとうございます!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『オーストラリア法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』