文/中国の大法弟子
【明慧日本2016年11月13日】私は回族(唐の時代に移住したアラビア人、ペルシア人)です。ほとんどの回族はイスラム教徒です。法輪功を学び始めた頃、友人や家族、近所の人達にまで反対され、私のことを無視する人すらいました。私は普段、自分のことを修煉者と看做し、しっかりと真善忍の基準に従い、名利情を放下して、他人に穏やかに接し、争わず、問題が起きた時にまず、自分の至らないところを探し、誠実な人間になる努力をして、だんだん、親戚や友人、近所の方に認められるようになりました。
隣近所が家の敷地を占領
我が家の裏庭は近所の塀に隣接しています。私は裏庭に簡易トイレを建てました。ある日、簡易トイレの壁が邪魔になるので、外すようにと近所の人に言われました。「自分の庭に建てたのに、どこが邪魔なのか」と思いましたが、トラブルを避けるため、その壁を外しました。しかし、その人は新たに越境してきて、家の敷地内に塀を作りました。幸い、息子がいなかったので、口喧嘩が避けられました。私は大法弟子であり、常人のように利益を重んじてはなりません。この件について、私は平常心を保って、近所と良い関係を保ったままお付き合いをしています。息子にはこのことについて言及しませんでした。
東隣の羊小屋
近所の羊小屋は家の東側の部屋に隣接しています。そのため、一日中、臭気が部屋に立ちこめ、ハエがあちこち飛び回っています。はじめは、羊小屋を別の場所へ移動するように隣人を説得しようと思いましたが、考え直すと、やはり自分のこの一念が身勝手な考えだと気づきました。私は自分の安心のため他人を変えようとしました。修煉者は他人のためを思い、他人のために便宜を図らなければならないと思い、心性を高めることができて、自然に生臭い匂いも気にならなくなりました。
西隣りの塀
家の門と西隣の門は横に並んでいます。間は1枚の塀で仕切られていて、家の門を作るときに、西隣の敷地から十数センチを空けておきました。西隣は門を立て直した時に、更に家の敷地内に十数センチ越境してきました。息子がそのことを知って、とても不機嫌になり、白黒をつけようとしましたが、息子に「失わなければ得られず」の法理を言い、物事は調和を重んじる道理も教えました。家は大法を修めているので、常人のように利益だけを重く見てはならず、損をすることは悪いことではなく、常人でさえ「損をする人には平和が永久にある」という言葉があることを息子に教えました。息子は私の言葉に感動して、気を静めて、西隣に行くことをやめました。
十数年の修煉を経て、トラブルに遭遇した時、自分を修めれば、乗り越えられない関はないことが実証されました。