【明慧日本2016年12月14日】遼寧省阜新市海州区裁判所は11月29日午前9時、法輪功学習者・甄世傑さんに対する裁判を行った。法廷に入るのを許可されたのは弁護士1人と家族2人だけである。法廷の外にたくさんの特別に配置された警備員やスパイが立っており、法廷内では法官や裁判官は公然と法律を無視し、何度も「法廷から出て行け!」と弁護士を脅迫したが、弁護士はこれに屈服しなかった。
法廷の審理で、弁護士であれ、甄さん本人であれ、信仰や法輪功の合法性を言及すると、すぐに主審の法官である崔毅に中断させられた。崔毅は「わしは30年もの間法律を学んでおり、法律や道理なんか聞かなくてもわかっておる。やめろう!」と暴言を吐いた。この法官に法律で通じないとみて、最近の習近平政権の政策で道理を説明してみると、崔毅は「わしは習近平の話も聞きたくない!」と放言し、法廷内の皆は驚いた。
一体、崔毅は誰の話を聞き入れるのか? 言うまでもなく、崔は江沢民の法輪功への弾圧の政策に従っている。しかし、法輪功への弾圧政策は既に憲法や刑法に違反している。1999年、江沢民は他の6人の政治局常務委員による反対を無視し、弾圧の政策を打ち出して、独自のシステムを作り、法輪功への弾圧を開始した。江沢民は職権を濫用し、金や官位を餌にして中央から地方まで各級レベルの政府機関の人員と各級の企業や事業体を脅迫し、学習者に法輪功修煉の放棄を強要した。学習者は法律的な保護もなく、恣意的に連行されたり、拷問をされ、ひいては生きたまま臓器狩りの対象者として殺害された。
江沢民に従って積極的に迫害に加担した中国共産党トップの多くの指導者は、悪の報いに遭い次々と失脚していった。今は江沢民自身でさえも逮捕される形勢に直面している。江沢民グループを代表する中国共産党の邪悪の政策に従っている地方の法官らは、一体何のためだろうか。
当日、傍聴しに行った甄世傑さんの叔父さんが、法官の無謀ぶりや卑劣な行為に憤りを覚え、法廷を退出した。「法輪功とは何かいままで私には分かりませんでしたが、現在は多少分かってきました。法輪功を修煉することは法律に違反していません! 私の甥は無罪です。私が今一番言いたいのは、弁護士には才能も徳もあり、法官には権力がありますが、徳がありません」と叔父さんは語った。
当日、法廷内で馬鹿げた裁判を行っている時に、法廷外ではある年配の女性(法輪功学習者ではない)が、崔法官に仕返しをするために法廷に突入しようとしていた。女性の話によると、崔は女性の家である案件の裁判を行い、冤罪をしたのだという。詳細は筆者には分からないが、この裁判所の法官がとても腐敗していることは、随分前から聞いたことがあった。