文／中国の大法弟子が口述　同修が整理

　【明慧日本2016年12月16日】

　慈悲で偉大なる師父、こんにちは！

全世界の同修の皆さん、こんにちは！

　中国大陸大法弟子の修煉体験交流会はすでに13回も催されました。毎回、私は羨ましい気持ちで同修達の交流文章を見聞きし、自分が師父にご報告できるとは思いもしませんでした。書きたくないのではなく、書くことができないからです。なぜなら、私の手は変形していて、字を書くのがとても大変だからです。師父に申し上げたい言葉は多くあっても、心に留めて置くしかできませんでした。今日、同修が私の投稿を手伝うために来られ、私は本当に嬉しくてなりません。興奮のあまり、どこから言い出せばよいかわからず、とりあえず思いついたことから始めて見たいと思います。

　3歳の時、半身不随になった

　今年59歳の私は、2002年に法輪大法の修煉を始めました。私はひどい半身不随を患っていて、麺のように柔らかい両脚には支える力がないため、ベッドの縁に体をもたせかけて立とうとしても出来ず、立つという感覚を知りません。脚が柔らかいだけではなく、腰椎の骨も柔らかくて、背中は何かに寄りかからないと、自力でまっすぐ座ることが出来ません。また、私の左右の骨盤が水平でないため、お尻も片方が高く、もう片方が低くなっています。なので、座るときはいつも片方のお尻しか床につくことができません。両方のお尻を床につけた場合、身体が傾いた状態になります。私の右腕は力が入らないため、半杯の水の入った湯飲み茶碗も持つことが出来ません。10指の内、六つの指が変形し歪（ゆが）んでいて、さらに四肢の中で、左手だけが正常だと言えます！

　私はごく普通の家庭に生まれ、3歳の時に42度の高熱を出し、病院で注射を受けた後に全身が動かなくなりました。温厚で大人しい両親は病院に説明を求める勇気がなく（あの時代に誰がそのような勇気があるでしょうか？）、みすみす私の麻痺を受け入れました。母は「この子が生きているうちに、なんでもしてあげよう」と言いました。いつか、私は頭を持ち上げることができるようになり、上半身をどこかにもたせかければ座ることが出来るようになり、左手も動くようになりました。しかし、歩くことは全く不可能でした。動きたければ、私はとても低くて小さな腰掛けに体を乗せ、手で地面を押しながら少しづつ、少しづつ引きずって前進するしかありません。私はずっとこのようにして生きてきました。

　私はいつも一家の心配の種でした。物事が分かるようになったころから、母の表情は私の脳裏に焼き付けられており、彼女はいつも茫然とした目つきで私を見て、私の脚を撫でていました。姉たちは次々と嫁に行きました。母はいつも自分が年を取れば、誰が私の面倒を見てくれるのかと悩んでいました。母はあちこちで私を引き取ってくれる人を探していて、ついに見つけ、それが今の私の夫です。孤児である夫は少し知能障害があって、とても貧しいのですが、健康な体を持っています。知能障害のある夫は、金を稼ぎに行くことができないため、四肢のうち一肢しか使えない私が金を稼ぐ主力になりました。

　私たちは焼き芋を売ることにし、夫は必要とするものを全部準備して、私を車に乗せて市場に連れていき、私はひたすらイモを売り続けました。その過程は大変なものでしたが、こんな商売でも数年後、私たちはやめざるをえませんでした。1999年前後、私はさらに他の病気を患い、乳房に二つのピンポン玉の大きさのしこりができ、使える左腕にも力が入らず、1日中痛み止めの薬を飲むようになりました。さらに心臓病、胃腸の病変が現れ、トイレに頻繁に行き、全身に我慢しきれない痛みを感じ、各臓器も衰弱して昏睡状態になりました。姉妹の家に飲み残った常用薬は薬名を問わず、何を持って来ても私には必ず使い道がありました。もともと半身不随が酷かった私は、腕も持ち上げられなくなり、全身衰弱しました。人間は死ぬのが難しいとよく言いますが、私は生きていくのがさらに難しいと感じています。商売を続けるため、生計のために、私たちはとりあえず一人の助人を雇いました。

　絶体絶命の中で大法に出会う

　絶体絶命の境地に陥った私に、転機が訪れるとは思いもよりませんでした。2002年、私は1人の法輪功修煉者に出会い、彼女はとても勤勉かつ善良で、私達に優しく接してくれました。彼女は法輪功が人々を善へと導く良い功法で、習う人の多くは健康を取り戻したと言い、1冊の『轉法輪』を渡してくれました。私はこの『轉法輪』を読み一生の困惑から解放され、心の底より喜びを感じました。何よりも、真に学ぼうとすれば誰にでもでき、師父が人の心しか見られていないことに私は希望を見出しました。「私にも師父ができた。私は大法を得た！」と心から歓喜の声を上げました。私が法を得たのは2002年の中秋節の日で、一生忘れ難い日になりました。

　法を得るのは簡単ですが、学んで修煉していくのはそう簡単ではなく、学校に通ったことがない私は、読める字が少なく学法は至難の業でした。読めない字があれば同修に聞いて、一心に覚えました。家で独りで学法するとき、一文字一文字と学んでいき、初期のころ1日に1講学ぶために、午後4時から夜の9時か10時までの5～6時間を掛けて学び、だらけたことはありませんでした。

　集団学法で声を出して法を読むとき、字を加えたり、抜けたり、読み間違えをし、どうしようかと悩みました。ある日、私は「法を暗記してしまえば、もう間違えたりはしないだろう」と考え、法の暗記を始めました。まず1行から、そして2行、3行、さらに一段落ごとに覚えるように進みました。いくら難しくても、法の暗記に励み、ついに『轉法輪』を暗記することができ、集団学法についていくことができるようになりました。

　私にとって煉功はさらに難しく、辛いことでした。まず座禅ですが、お尻は水平に地面に着くことができない上、腰椎の骨が柔らかくてまっすぐに座ることができません。脚には支える力がないものの、感覚があって痛みにはすごく敏感でした。まず高く浮いている方のお尻の下に敷物を置いて、背中にもクッションを置き、脚を組みました。その痛みは耐えられるものではありませんでした。痛みは脚から始まって、腰に、お尻に、しまいには全身に行き渡り、震えとともに感覚が麻痺して、全身汗だくになって、わずか10分しか座ることができません。「こんなふうに煉功していいの？　だめだよ。私も苦を恐れず、同修たちと同じように長く座らなければならない」と考え、お尻の下の敷物を抜いて、腰にあてたクッションも取り除き、何も頼らず座禅することにしました。1分、2分、10分が経ち、いくら痛くても堅持し、半月後に1時間の座禅を組むことができました。

　動功を煉るのはさらに難しいことで、私の両腕は体を支えて座ることはできても、これまで持ち上げたことがなく、立つことのできない私は座って動功を煉りました。正確なポーズを取ることができなくてもできるところまでやり、効果など考えず、ひたすら煉ることに専念しました。2式目の抱輪が私にとって一番難しく、　両腕を持ちあげて1分も経たないうちに両腕が落ち、何度持ちあげてもまた落ちてきました。全身の力が尽きても続け、学法や座禅、動功をひたすら続けました。私は大した法理を言えませんが、とにかく疲れても、痛くても、難しくても、眠くてもひたすら頑張って続けました。1日の仕事を終えて帰ってくると、学法に専念し、眠くても、疲れても堅持してきました。ときどき眠くて、本を床に落としては、また拾い学び続けました。そうしているうちに、いつの間にか眠気が消え疲れも感じなくなりました。

　生まれ変わる

　修煉してから2カ月が経ったある日の夜、私は全身に表現できない痛みを感じ、唾液を飲み込むと背中から二つの小さなボールが出ていき、もう一度飲み込むとまた出ていくのを感じ、師父が体を浄化して下さり、私を見守って下さっていると思うと、どんなに辛くても頑張っていけると思いました。いつの間にか、乳房にあった二つのしこりも消え、全身の痛みや心臓病、胃腸病も治り体に力が湧いてきました。

　言及すべきは、修煉前の私は右手で湯呑み茶碗も持てませんでしたが、今は力を得て物を持てるようになり、まだそんなに機敏に動けませんが、随分と大きな助けになりました。四肢の内、一肢しか使えなかった私は今、一肢半が使えるようになり、これまで出来るとは想像すらしませんでした！

　もっと肝心なのは、私の病は全部消えて、その時から今日まで薬を飲んだことがありません。ふたたび芋を売りに行けるようになり、生活できるようになりました。私が修煉を始めた時期はちょうど邪党による法輪功への迫害がもっとも厳しい時期で、家族は猛反対でした。しかし、修煉後の身に起きた変化を目にした家族は、大法修煉への支持に転じ、夫は自ら果物を買って来て、師父の写真の前に捧げました。

　いくら忙しくても、私は学法、煉功を怠ったりませんでした。早朝の行動が不便な私は、他人よりかなり早く起きるようにしています。朝、ズボンを穿くとき、まず手でズボンを脚に被せ、肘で支えながら体の片方を浮かせ、手で力強く片方のズボンを引き上げ、今度は体を反対側に傾かせて、もう片方のズボンを引き上げます。それから体をひっくり返しうつぶせの状態になって、ゆっくりと床に滑り降ります。うまくいかないとき、ズトンと床に尻もちをついてしまうと、かなりの時間が経ってからしか動けません。その後、体を小さな腰掛に乗せ、少しずつ引きずってトイレへ移動します。私のための特製の便所で用を済ませ、洗顔してからベッドに戻り煉功します。私の一日の生活や修煉は、行動の不便により、正常な人より4～5時間も多くかかります。冬着を着れば、なおさら不便になり多くの時間を要します。

　生活や仕事、修煉の時間をきちんと配分したければ、苦を多く嘗めるしかありませんでした。トイレに行く回数を減らすために私は、水を飲む量やご飯の量を減らし、お腹がすいて口が渇いても我慢しました。学法や煉功を保障するために遅寝早起きし、眠くなっても耐えました。師父は私に生まれ変わる希望を下さり、私はどう感謝すべきか分からず、ひたすら師父のお話を実行に移しました。修煉してからまもなく14年になりますが、1日たりとも学法と煉功を怠けませんでした。いくら難しくても煉功を耐え抜き、いくら難しくても学法を堅持し、今、喜びに満ちています。なぜなら、私は法を得た人だからです！

　健全な人たちを気に掛ける

　私は救われ、常に喜びを感じていましたが、体が健全だが、いまだ真相を知らない人たちのことを気にかけていました。彼らは将来どうなりますか？　私は焦りを感じ彼らを救おうと考えました。歩けない私は焼き芋を売るとき、来る客の全員に「法輪大法は素晴らしいですよ！　あなたはご存知ですか」と言ってきました。私の願いのおかけで、縁のある人は次々とやってきました。焼き芋を買うのがほとんどリピート客なので、以前の私の状況を知る彼らは、心身ともに大きく変わった私を見て、好奇心でそのわけを尋ねます。私は自分の大法修煉の過程を説明し、彼らに真相を詳しく話します。

　私には恐れる心がありません。ある日、数人の男性が焼き芋を買いに来て、このチャンスを逃してはいけないと思い、大法の真相を伝えました。彼らは頷きながら表情が少し怪しかったのですが、彼らが去った後、もしかして公安局の人かもしれないと思いました。しかし、私はまったく恐れず多く考えませんでした。私の命は師父から授かったもので、師父のお話を聞き、誰であろうと救っていかなければならないと思いました。その後、何もありませんでした。

　運転を習う

　私はもっと多くの人を救いたいと悩み始めました。焼き芋を買いに来る人はほとんど常連客で、知らない人にめったに出会えません。「どのようにしたら、もっと多くの衆生を救うことができるの？　私に何ができますか？」と毎日考え、ある日、街を走っている歩行代用車に注目しました。その車はとても小さくて、操作も至って簡単で、乗客を運ぶことができます。「私もこれを運転できれば、どれだけの衆生を救うことができるだろう」と思いました。車の運転には手と足の動きが不可欠で、下半身がまったく動かない私には何ができるでしょうか？　ある日、一台の車が私の目の前に止まり、じっくり観察してから、足で操作する部分を手動に改造できるかどうかを聞き、私には希望があると心から喜びを感じました。

　家族に運転したいことを伝え、全員から反対の声が上がりました。「あなたのような体でどうやって習うの。それに、たとえ運転できたとして、誰が安心できるの。道も分からず、万が一何かあれば、動けないのに成す術がないじゃないの。50歳過ぎの半身不随の者が運転を習うなんて聞いたことがない」と猛反対されました。当時54歳の私は「これが私の真相を伝え、衆生を救う道だ。きっとできる！」と心に決め、あきらめませんました。

　私は動けず、どこで車を買えるかわかりませんでしたが、車の購入を手伝ってくれる人が現れました。私は車をどう改造すればよいかわからなかったのですが、自ら進んで改造してくれる人が現れました。すべてが偶然のように、事はスムーズに進み車を買いました。　

　車は買ったものの、運転は至難の業で、まずどのようにして車の中に入るかが一番の難題でした。車いすを利用する私は、まず体を腰掛に乗せて、そこから体を少しずつ車いすに移動させます。そこから車に乗るには、車いすと車のドアの間に板を置き、その上で体を少しずつ引きずっていくしかありません。板を乗せ、引きずり出した途端に、ドタンと床に落ちました。車いすは遠くへ滑り出し、腰掛も近くにありません。夫は車を買う時からずっと反対で、運転を習う過程は夫に罵られる過程と言っても過言ではありませんでした。こけた私を遠くから見ては「落ちて、死んでしまえ。絶対に手伝ってやるものか」と罵声を吐き、本当に辛かったです。しかし私は絶対に諦めませんでした。これこそが修煉だからです！

　気力が戻ってから、腰掛を目がけて移動し、体を乗せて車いすへ移動し、車いすに乗ってから車の前に行き、板を乗せ、引きずり始めます。しかし、慣れていない私はバランスを取るのが難しく、またも落ちてしまい、車いすも他所へ滑ってしまいました。こうして、私は夫の罵声の中でこけては、起き、こけては、起き、……何回繰り返したでしょうか。それでも、徐々になんとか車に乗れるようになりました。

　隣人は私に3回ほど運転を教えました。改造車のため、すべての作業は手で行い、手順はこうです。左手でクラッチを握り、右手でアクセルを押し、左手のクラッチを徐々に放します。左手でクラッチを握る際、右手でアクセルを押すにはリズムが必要で、同時に右手は左手に応じて押すスピードを調整する必要があります。難しいのは、やっと力を得た右手は反応が鈍く、機敏に動くことができません。運転するには、左手に合わせる右手の機敏さが必要ですが、私の両手は生まれてこの方、互いに協力し合ったことがなく、安全に運転するにはそれが不可欠です。

　初日、隣人は車の外で「左手でクラッチを握り、右手でアクセルを押す」と叫んで教えてくれました。私は生まれて初めて見るものばかりで、何が何かまったく分からず、隣人の言葉も意味不明でした。ようやく左右が分かり、指示通りやってみましたが、反応の鈍い右手は左手に合わせることができず、車が前進せずドッキン、ドッキンと元の場所で跳ね上がるばかりでした。隣人は再び「左手でクラッチを握り、右手でアクセルを押す」と叫びました。どれぐらいの時間が経ったのか、車を何とか少しずつ前進させることができましたが、波に乗った小船のように揺れ動いたり、跳ね上がったりすることがまったく改善されず、私は中でダンスをしているようにあちこちにぶつかっていました。いつも温厚で優しい隣人でもその時は苛立ちました。そうやって車を習っている最中に、道路のど真ん中で止まってしまいました。振動で手が痺れた私は、まったく車を動かすことができなくなり、後ろの運転手は罵声をあげ、夫もずっと罵り、さすがに隣人も良い顔を見せなくなり、本当に焦りました。その後、ようやく何とか道を開けることができました。

　麻痺してまったく動かなくなった右手を見て、私はハンドルの上に俯せて「手が利かないなら運転も無理だ。本当にもうだめだ」と無気力になり、しばらく悲しんだ後自問しました。「もう諦めてしまうのか。このくらいで諦めていいのか。諦めれば、衆生を救う道がなくなる。私は大法弟子であり、その一念を認めてはいけない」　自分に逆に「しっかりと学んで、絶対に習得し、これが衆生を救う道であり、他は何も考えず、練習を重ねるしかない。自分で練習すればいい。昼間、人の邪魔になるなら、夜中に練習すればいい」と言い聞かせました。　　

　こうして、私は夜の11時に外に出て、車いすと車の間に板を掛けて、体を引きずって乗ろうとして、またも転んでは起き上がって再チャレンジを繰り返し、やっと車に乗ることができました。夫も一緒に出てきては、手伝うのではなく罵りました。広々とした路上で、車はまたもドッキン、ドッキンと揺れたり、跳ね上がったりして、私が前後左右に揺さぶられたりした後、車が止まりました。ハンドルの上に伏せた私を見て、夫はさらにむかつき、いつもよりもっと罵声をあげました。

　私は起きて車を作動し、車がまたも揺れたり、跳ね上がったりし、振動でバラバラになりそうでした。私はまたも伏せては、起き上がり、伏せては、起き上がり、その繰り返しの中で自分の意志を固めました。師父はこうおっしゃっています。「しかし逆に言えば、またあなたの意志を固めるために作用しているので、意志はあなた自身で修めるものではありませんか？　自分の意志を固めるべきであり、それを抑制することは意志を固める事であり、これも修煉です」[1]　私は命を師父に委ねて、師父のお話に従って衆生を救うために、絶対に運転を習得しなければならないと思いました！

　思いもよらず、半月も経たないうちに、私の右手が利くようになり、左手とスムーズに合わせてアクセルを起こせるようになりました。右手が利けば、私にとっては四肢のうちの二肢が使えることになり、これは現代医学が永遠にできないことです。半月で私は運転ができるようになりました。人の話によると、正常な人でも通常3カ月学んでやっと大胆に道路に出るというのですが、私は半月しかかかりませんでした。私は再び大法の超常さと師父のご加持を実感し、言葉では表現できない喜びと、師父への感謝の気持ちを全身で感じました！　54歳の半身不随の者が運転し、1人で出かけられるようになりました！　私は恐れや、苦痛、苦難、危険などを一切気にせず、大法修煉を絶対にやり遂げようと思いました！

　（続く）

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：『米国法会での説法』「ニューヨーク座談会での説法」

　（明慧ネット第13届中国大陸大法弟子修煉体験交流会）