【明慧日本2016年12月20日】遼寧省本渓(ほんけい)市の法輪功学習者・宋月剛さん(36歳男性)は今年6月28日朝5時過ぎ、商品を調達するため出かけたが、家から出てすぐ「強盗だ」と声を上げた。その声を聞いた妻・王偉さんは急いで外に出て見ると、階下で7、8人の警官が宋さんを押し倒しているところだった。王さんは、警官に侵入されないよう、家に戻って鍵をかけた。しばらくすると、警官らが宋さんの家のドアを叩いたが、王さんは開けなかった。11時過ぎに警官らは去って行った。
その翌日、王さんは妊婦でありながらも15カ月の娘を連れて姑、義理の姉と一緒に派出所へ行き「家には年寄りと、幼い子供がいます。宋月剛がいなくなると生活ができません」と訴え、宋さんの解放を求めたが、所長に「お前の家の年寄りも子供も捕まえてやる」と脅された。
6月30日、派出所の警官は宋さんの家へ行って家宅捜索を行ない、9千元の現金を押収した。
本渓市留置場に拘禁されている宋さんは、迫害に対して断食をして抗議を行った。
宋さんは法輪功を学んでいるとの理由で、労働教養処分となり、懲役10年を宣告された。
かつて宋さんは、2000年11月に連行されて何の手続きもないまま、本渓市労働教養所に拘禁された。教養所ではスタンガンで電気ショックを加えられ、独房では28日間両腕を背中に回して手錠をかけられた。また「抻ベッド」(両手両足を高く縛られ、体が宙に浮く体勢)で2週間縛られるなどの迫害を受けた。そのため、宋さんの両腕は黒くなり、顔は変形し、身体は傷だらけになった。
2002年、宋さんは法輪功の資料を作成したとの理由で、またもや連行され、懲役10年を宣告された。当時、瓦房店刑務所に拘禁された宋さんは残酷な迫害を受けたため、肺病を患って危篤状態に陥ったことがある。
今年6月28日、宋さんは再び連行され、現在、本渓市留置場に拘禁されているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)