【明慧日本2017年1月7日】四川省宜賓市興文県・法輪功学習者・黄順坤さんは、懲役10年の不当な判決を受け、去年9月30日刑務所で迫害により死亡した。享年63歳。不当に連行されてから4年7カ月の間、黄さんの家族は裁判所の開廷以降、黄さんに一度も会えなかった。火葬される前に5分間だけ遺体を見ることが許された。
2012年8月23日、興文県公安局局長・曽慶紅、610弁公室主任・謝忠良、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)隊長・黄伝武、副隊長・李奇及び中城鎮派出所所長・羅劲(じん)松らの計画、指示の下で、法輪功学習者・黄順坤さん、黄順徳さん兄弟、許啓陽さん(73歳男性)元教師、高朝君さん(64歳女性)元教師に対し、不当に家宅捜索を行った。それに、610弁公室関係者の高伝武、李真、羅新、趙学全、町内会書記・丁薇、町内会主任・段顕豊らなども加わって行われた。
学習者・黄さん、許さん、黄さんら数人は、興文県公安局留置場に拘禁されている間、警官による職務質問、暴力による尋問などの迫害を受けた。同年9月29日、興文県検察庁より逮捕状が出た。
2013年1月31日、興文県裁判所で開廷し、上記学習者に対し裁判が行われた。検察庁の起訴側は呂啓文、裁判長・曹仲康、陪審員・姚(よう)剛と、その他に十数名の警官らが物々しく警備され配置された。人権弁護士・梁曉軍さんは学習者のため、道理にかなった厳正な言葉で無罪の弁護を行った。
学習者・許さんは法廷で正々堂々と法輪功の教え「真・善・忍」に従って自分を修煉することは罪ではない、この個人の信仰に対し、中国共産党は迫害しているため、法輪功の真相を伝える資料を作り、人々に渡すことは間違っておらず、法律上でも合法的で、国民の権利であると無実を訴えた。迫害を停止させるため、許さんは自分の信仰を守るため、自供を強要されたが応対せず、サイインもしなかった。
2013年5月7日興文県裁判所は、学習者・黄さん、許さん、高さんに対し、それぞれ懲役10年、8年、7年の判決を下した。同年5月22日、高さんは警官に簡陽刑務所に移送され、同年5月28日、文県610弁公室、国保大隊の警官らは、許さんと黄さんを楽山刑務所に移送いたが、刑務所側は刑期が長すぎるという理由で黄さんの収監を拒んだ。
楽山刑務所に拒否されたにも関わらず、黄さんは解放されず、興文県留置場に戻され迫害は耐えなかった。黄さんの体力を消耗させるため、数十メーターの高層ビルの階段を往復させられた。様々な迫害を受けた黄さんは、元の姿がわからなくなるほど痩せ細り、体調を崩したのに、成都市阿坝(ば)刑務所に入れられ、迫害により死亡した。
4年7カ月の間、黄さんの家族は開廷前、裁判所で高さんに会ってから、その後一度も会うことが許されなかった。楽山刑務所から阿坝(ば)刑務所に移送されたことも、家族に知らせなかった。黄さんが死亡してから家族に知らせ、火葬される前、5分だけ遺体を見ることが許されたが、すぐに強制的に火葬された上、骨壷を受け取るのにも費用を支払わされた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)