【明慧日本2017年5月2日】鞍山市立山区裁判所の司法官・王芸涵は、今年4月6日11時頃、鞍山市女子留置場で法輪功学習者・孫敏さんに対して裁判を行った。
孫さんの弁護士は憤然と裁判の場を離れ「私は司法官を20年間務めたあと、弁護士になって10年、数百件から千件近くの裁判を経験したが、このような野蛮な法廷は初めて、まったく最低のアンダーラインをも破っている」と憤慨の言葉を投げた。
孫さんは真・善・忍の理念を遵守する法輪功を学ぶ者であり、連行され起訴されるべきではなく、顕彰すべきである。現在50歳の孫さんは、かつて鞍山市第七中学校の有能な教師で、省レベルの科学研究プロジェクトの成果を獲得したほか、国家レベルの科学研究の論文を発表し、教育現場で十数項目の一等賞を獲得している。
連行、押収、罪に陥れられる
昨年6月28日、遼寧省政法委610弁公室の指示の下で、各地の警官が大量に出動し、尾行、待ち伏せなどの手段で、省内各地の100人以上の法輪功学習者を不当に連行した。孫さんは市鉄東区35中学校の近くで連行され、2万元の現金を警官に押収された。当日の夜10時頃、警官はまた立山区霊山北鋳にある孫さんの家に行き、写真を撮ったり家財を押収したりした際、さらに4万元の現金を押収した。合計6万元の現金の行方について、孫さんの80歳の父親が警察署に行き、警官に尋ねても知らないと言った。
留置場で、孫さんは食物の中に大便、小便を混ぜられて野蛮に灌食され、罵られ殴られた。55キロだったの孫さんは、拘禁されて苦しめられて40キロにも達していなかった。
今年2月17日、鞍山市立山区裁判所は孫さんに対して裁判を行った。裁判時、司法官、検察官は一切孫さんの弁護士の合法的な要求を聞かず、一方的にいい加減に裁判を終了させようとした。弁護士は立ち上がってパソコンを納め、大声で「これはまったく違法な法廷だ。孫敏さん、あなたとの委託契約を解除する」と言い残して、法廷を出て行った。
弁護士は憤然と法廷を去り、司法官を告発
4月6日、弁護士は司法官・王芸涵から、孫さんに対する裁判を行うとの連絡を受けた。当日、弁護士は司法官と対面した時、司法官は「孫敏が裁判所に来なければ留置場で行う。各自で留置場に行け」と強硬な態度を示した。
孫さんの父親などの身内は、入口で武器を持っている警官に阻止され、司法官・王芸涵の命令で傍聴することを許さないと言われた。
午前11時頃、弁護士は尋問室で孫さんに会えた。弁護士は孫さんと二言三言会話したところに、司法官、検察官、速記官が尋問室に入り、司法警察官は孫さんをしっかりと押さえ付けた。弁護士はすぐさま孫さんに「3日前に裁判所からの通知を受け取ったのですか?」と聞くと、孫さんは「ありません」と答えた。司法官・王芸涵は大声で「このような話を言うな」と叫んだ。弁護士は孫さんに付けている刑具を取るように求めたが、拒絶された。11時15分に弁護士は持ち物を収めて憤然として尋問室を離れた。
裁判はさらに20分続いた。最後に司法官は「弁護書類をすべて私に渡しなさい」と孫さんに指示し、11時47分に留置場を出て行った。
弁護士は留置場を出て、憤慨しながら「このような野蛮な法廷は本当に前代未聞で、この裁判自体が違法で認められないものです! 私が弁護書類を渡すはずがありません!」と言い放った。
弁護士は立山区政法委、検察庁に行き、司法官の汚職行為を提訴した。弁護士は立山区裁判所に行った時、司法官・王芸涵だけがおり、他の関係者が皆いなくなったことに気付いた。
善悪は必ず報いがある、善を選ぶように
司法官は元来社会の公平、かつ公正な防御線であったが、今落ちぶれてあるいは積極的に善良な者を迫害する道具となっている。上層部の政法委、610弁公室の関連幹部に罪を問い詰めた時、彼らは往々にこのように答える。「私の指示したサインをちゃんと見たのか。連行した人物、判決を下した人物を追及しなさい!」
実はこの迫害の首謀者・江沢民も同じ考えである。各層の政法委、610弁公室、公安局、検察庁、裁判所の関連要員は、すべて江沢民の手の操り人形になったではないか。法輪功を迫害する罪が清算される時に、各層の政法委、610弁公室、公安局、検察庁、裁判所の関連要員は、すべて江のスケープゴートの犠牲者になるのではないか。
現在、悪の報いの実例が各地で相次いで発生している。万に上る法輪功への迫害に加担したことが原因で、悪報の実例が中国の23省に広がっている。遼寧省、黒龍江省、河北省、湖北省、吉林省、四川省、山東省の7省だけでも7千件の実例が発生した。この七つの省は最も迫害のひどい省である。
今、多くの法律部門の人員は、はっきりと情勢が見えており、良知を選ぶようになり、各地で法輪功学習者を無罪で解放する実例が現れた。人は金銭、権勢に惑わされないように自分の善良な本性に戻ることこそが大切である。