【明慧日本2017年6月22日】黒龍江省密山(みつさん)市の裁判所は、5月23日午前10時、法輪功学習者・王玉鳳さん、于秀香さん、国秀華さん、楊淑賢さん、樊明勝さんの5人に対して不当に裁判を行った。
連行、罪に陥れる
密山市の5人の法輪功学習者は昨年12月14日、樊さんの車に乗り、太平郷宏林村で新年を祝う窓ガラスに貼るシールや吉祥絵(縁起の良い意味を持つ絵)を配布していたところ、中国共産党の法輪功に対する誹謗中傷宣伝を信じている人に通報されたため、地元の警官により連行され、15日間拘留されたあと、密山市留置場に送られた。
拘留されて13日目の12月26日、密山市公安局国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の副隊長・玉海穎らは、樊明勝さんを密山留置場に拘禁し、5人の女性学習者を鶏西(けいせい)市留置場に拘禁した。尚艶花さんは絶えず嘔吐し、四肢が利かなくなったため、留置場側から入所を拒否された。その後、玉海穎は保釈金として5千元をゆすり取って、家族に迎えに来させ尚艶花さんを帰宅させた。
地元住民がこの事を聞いて、数日後に628人が連名で拇印を押し、玉海穎と他の関係者に法輪功学習者・王玉鳳さん、于秀香さん、国秀華さん、楊淑賢さん、樊明勝さんの5人を直ちに解放するように求めた。
不当な裁判
王玉鳳さんと于秀香さんの家族は弁護士に依頼した。先月19日、学習者の友人は密山市裁判所の裁判長・張瑩を訪ね、裁判日と家族に知らせたかどうかを聞いたところ、張瑩は「家族に知らせる必要はない」と言った。先月22日、弁護士は裁判所へ傍聴者の入場の件について尋ねた時、張瑩は「入場券はいらない、身分証を持って席があれば入場できる」と答えた。
23日朝から、司法警察は裁判所の入口で傍聴者に対して身分証と身なりをチェックしたり、写真を撮ったりして、登録を行っていた。ある普段着の男性は小型カメラでこっそりと撮影をしていた。玉海穎らは廊下で再度検問所を設置し、学習者1人ごとに身内3人しか入場できないと条件付けした。ある学習者の姉は玉海穎に追い出された。
法律に基づき、友人も弁護人として弁護できる。弁護士と一緒に弁護する予定の2人の友人は、入場の際に遮られ「司法局の許可が必要だ」と言われたので、2人はすぐ司法局に駆けつけ、応対者は「張瑩の許可する証明がなければ難しい」と言った。2人はまた急いで引き返して裁判所の張瑩に訪ねようとしたが、結局入ることができず、弁護書類だけを渡した。
法廷で法輪功学習者の陳述によると、連行された時に法輪功の資料がなかったのに、警官は「部屋の中で待ちなさい」と言って、部屋から出た時に地面に一山の資料が現れたという。また、尋問された際に、玉海穎は「反省文を書いて、法輪功の修煉を放棄する旨を表明すれば、家で新年を過ごさせる。さもなければ判決を下す」と脅迫した。不当な裁判は3時間半に及んだという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)