文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年7月13日】師父は「トラブルに遭ったら、自分が間違ったかどうかに関わらず、このことに関して私に間違ったところがあるのか、本当に自分が間違ったのではないかと自らを考え、皆このように考え、最初の念は自らを考え、問題を考えているのです。このようにしない人は本当の大法修煉者ではありません。これは修煉上の最も有効な手段であり、大法弟子が修煉する際の特徴です。いかなることに遭っても、最初の念はまず自分を考え、これはすなわち『内に向けて探す』ということです」[1]とおっしゃいました。
修煉の中で、「内に向けて探す」という万能の宝をしっかり利用すれば、心性が絶えず高まり、師父の法を正す進展について行き、大法弟子の先史の誓約を果たし、もっと多くの衆生を救うことができることを、深く体得しました。
私は1996年に幸運にも大法の修煉を始めました。それまで、夫が不倫していて、私は夫といつも喧嘩をしました。母は同じ敷地内に住んでいました。こっちが喧嘩すると、母はいつも大変心配をしていましたが、私達の離婚には断固として反対しました。その理由は孫たちには母親と父親が揃っていなければならず、孫達がそのことで外で虐められる事は絶対許せないからでした。心臓病を患っている母に心配をかけたくないため、私は仕方なく怒りをこらえ、夫との仮面夫婦を維持し、内心では「もし母がこの世を去ったら、まずやることは夫との離婚だ」と考えていました。
修煉の中で、「不幸な結婚は自分の業力によるもので、修煉者の立場から見ればそれは必ずしも悪いことではない」、「借金があれば、返済をしなければならず、業力を消去しなければならない」と分かりました。そのため、私は夫と喧嘩をしなくなり、離婚も考えなくなりました。しかし、夫がいつも夜遅くまで家に帰って来ないことに、ずっと不満を抱いて、よく彼を責めたり恨んだりしました。
ある日、同修から、「中国大陸法会の文章をダウンロードしてあげるから、mp3を持ってきて下さい」と言われました。交流文章の中で、ある同修は、夫が不倫相手を連れて来た時に、彼女は不倫相手の人に大法の真相を伝え、三退を勧め、不倫相手の人を救った修煉体験がありました。「なんと素晴らしい同修だろう」、広い心を持つ同修の行動に私は敬服しました。同時に、師父のご恩に心から感謝しました。師父は私が夫への怨みをなかなか取り除こうとしないのを見られ、この交流文章を届けさせ、同修との差を私に見せ、早く追いつくように導いて下さったのです。
法を学ぶ時、師父は私に高い次元の法理を示してくださいました。師父は「修煉するにあたって、具体的なトラブルに対処する時、誰かに辛く当たられたりした場合は、たいてい次の二つの状況が考えられます。一つはおそらく前世にその人に対して何か悪いことをしたのかも知れません。あなたは、『どうしてわたしにこんなひどいことをするのだろう?』と言って心のバランスをくずすかも知れませんが、しかし、あなたはなぜ前世でその人にあんなことをしたのですか? 『あの時のことは知らない。現世は前世と関係ない』とあなたは言うかも知れませんが、そういうわけにはいきません。もう一つは、トラブルの中に業力転化の問題が絡んでいるので、具体的に対処する時、われわれは大らかな態度を保たなければならず、常人と同じようにしてはなりません」[2]と説かれました。
私の心は明るくなりました。「常人と同じようにしてはいけない。私は修煉者で、内に向けて探さなければならない」と思いました。「きっと前世に、夫に悪いことをして、債務を背負っているので、それを返済しなければならない」、そして、「業力を消去し、体を浄化し、大法弟子の基準に到達しよう」と思い、「人間の情に陥ってはならない。今生の家庭はあくまでも修煉のための居場所に過ぎず、私達の本当の家は天国にあるのだ」と悟りました。私は常人の中のすべてを見切って、気持ちを三つのことに集中するようにしました。
法理が分かると、私は大法弟子の慈悲な心で夫に対応しました。彼が病気をした時、私は一所懸命に世話をし、美味しい食事を作り、そして、いつも大法の真相を話しました。夫は私の修煉を支持するようになり、大法を認め、中国共産党の関連組織から脱退し、大法に救われました。
昨年のある日、職場から、中国共産党の党費の不足分を納めるようにとの知らせが来ました。私はとっくに中国共産党から脱退しており、しかも、私の収入は大法の資源で、人を救うプロジェクトと私達の日常生活に使うもので、決して中国共産党にてこ入れをしてはいけないと思いました。しかし、なぜ今頃突然私に党費を請求してきたのでしょうか。「きっと自分の修煉に漏れがあって、邪悪に隙に乗じられ、邪悪が私を妨害しようとしているのではないか」と思いました。
私は直ちに内に向けて探しました。「正念を発する時の目的が不純で、衆生を救う時に、自己を守る私(し)の心がある」ことに気付きました。それはとても深く隠れていて、とても気づきにくい私(し)の心でした。その表れとして、法輪功の真相を話し、三退を勧める時、私は安全性を強調し過ぎて、細かいことに気を遣い過ぎていました。そして、「人を救うプロジェクトの中で、少し仕事をすればもう満足して、多くのことを引き受けようとせず、迫害されることを恐れ、100%師と法を信じているとは言えない」などの問題にも気付きました。そこで、私は師父のお写真の前に跪いて、両手を合わせ、師父に過ちを謝り、邪悪を解体するよう師父に助けを求めました。
3日目の朝、私ははっきりした夢を見ました。夢の中で、錠がかかっていた鉄の扉の錠を開け、そこから出ていきました。「邪悪が解体され、関門を通り抜けた」と分かりました。私は師父のお写真の前に跪いて、両手を合わせ、涙を流し、師父の慈悲なる済度のご恩に感謝しました。「これからきっとしっかりと自分を修め、正念を持って正しく行い、もっと多くの衆生を救い済度します」と師父に誓いました。その後、職場から党費の請求は来ていません。
大法弟子が内に向けて探す過程は、自らを正し、心性を高め、邪悪を解体する過程です。内に向けて探す中で、私の心が昇華し、次元が高まると、真相を伝え、三退を勧める時の効果もますます良くなりました。毎回、大法の真相が分かり、中国共産党と関連組織から脱退した長い名簿を見ると、心の中で、師父に対する尊敬の気持ちでいっぱいになりました。大法弟子のすべては師父が下さったものです。師父がいらっしゃらなければ、私には何もありませんし、何一つも出来ません。本当に人を救って下さるのは師父であり、大法だからです。残りの時間はもう多くありません。それは師父が巨大な犠牲と引き換えにくださったものです。私は必ずその時間を大事にし、自分をしっかり修め、大法弟子の三つのことをしっかり行い、師父のご恩に報いるように努力します。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』 「大法弟子とは何か」
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』