【明慧日本2017年7月20日】河南省淮陽(わいよう)県の法輪功学習者・李軍旗さんは、鄭州刑務所に拘禁されてから3年が過ぎた。刑務所で警官は李さんに殴打などの拷問を加え、「転向」させようとした。そのため、李さんは現在、健康状態がとても悪くなっている。
昨年7月16日夜9時ごろ、李さんは刑務所で十数人に殴られたり、蹴られたりされたため、全身あざだらけになったが、加害者たちはそれを見て恥じることなく、喜んだ。
今年3月25日午前、警官は李さんが言うことを聞かないと、李さんを囲んで2時間にわたって殴打した。李さんの悲痛な叫び声は建物の各部屋まで届いた。殴打された李さんは地面に座り込み、額に2センチほどの傷口ができ、血が流れ出した。ある受刑者は警官の行為を阻止し、「殴打し続ければ、命が危ない」というと、警官は「刑務所内で法輪功学習者を1人死なせることは、蟻を潰すことよりも簡単なことだ。死なせても何も問題ない」と言い放った。
3月31日午前8時半過ぎ、李さんは大隊長と警官数人からスタンガンで電気ショックを受け、痙攣が再び起きた。
河南省新密市にある鄭州刑務所は「冠泰実業有限会社」と名乗っているが、実は河南省で男性法輪功学習者を迫害する最も邪悪な場所の一つである。新郷市の法輪功学習者・付金泉さんはこの刑務所で迫害され、昨年6月29日に死亡した。
李さんは法輪功を学んでいるという理由で、当局にさまざまな迫害を加えられた。
2008年5月5日夜、劉振屯郷派出所の警官5人は李さんの自宅に不当に侵入し、家宅捜索をした。警官は李さんの76歳の母親を蹴ったり顔を殴ったりして、李さんと父親を連行した。派出所で李さんは警官に猛打され、意識不明になったが、意識のないまま父親とともに手錠をかけられ、ベッドに繋がれた。その後、李さん親子は拘留所に送られたが、拘留所側が意識不明の李さんを見て、入所を断った。その後、警官は李さんを路上に放り出し、捨てたままそこを立ち去った。
2014年6月10日、県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官4人が李さんの家に押し入り、家宅捜索をし、李さんを県公安局国保大隊に連行した。尋問のとき、自白を強要するため、警官はライターの火で李さんの手、腕、背中を焼いた。その結果、李さんは体の数カ所に、酷い火傷を負った。
その2週間後、県国保大隊の警官は城関鎮小孟楼村にある学習者の家に不当に侵入して、学習者11人を連行した。李さんはその中の1人だった。その後、11人のうち、李さんを含む5人の学習者は懲役3年~7年の実刑判決を言い渡されたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)