文╱中国の大法弟子

　【明慧日本2017年7月21日】今年の小麦の収穫の季節に、うちの麦畑が突然火事になり、畑で作業していた刈り取り機は、猛火で焼かれて鉄屑同然になりました。しかし、不思議なことに、周囲の黄熟した麦畑は無事でした。

　5月6日の午後、天気は非常に暑い盛で気温は摂氏40℃にも達していました。妻は5、6人を連れて、レンタルして来た刈り取り機を使い、麦の収穫作業をしていました。昼2時頃、しばらく刈り取り作業を進めていた刈り取り機はブレーキの故障を起こし、運転手が降りて来て原因を調べていたところ、突然刈り取り機の下から火花が飛び散り、機械が燃え始めました。その瞬間、麦畑の中で火事となり、黒い煙がモクモクと立ち込めました。その場にいた数人はこの突如起きた出来事に驚かされて、どうしたらいいか分からなくなりました。

　運転手はすぐに畑から出て、携帯電話で火災発生の緊急電話をしてくれました。この時、誰かが消火器を持って来て消火しようとしましたが、2回ほど噴射すると消火剤がすぐになくなりました。また誰かが「水とシャベルを持ってきて（麦畑の周りの数百メートルには水源がない）」と叫びました。そこで、妻は急いで家に戻って来て、小家で小麦干しをしている私に、「麦畑が火事になった。早くシャベルと水を持って来て、消火に来て！」と叫びました。それを聞いた私は、まずびっくりして、少し落ち着いてから、手にある仕事をやめ、慌ててバケツを持って水道の水を汲みに行きました。しかし、断水でした。私は台所に水を探しに行きました。テーブルの上に2杯の白湯があったので、それを水柄杓（みずびしゃく・ヒョウタンを割って、水汲み用に使うもの）に入れて、それを持って麦畑に向って走りました。

　村を出て、遠くから我が家の麦畑から黒い煙が立ち込め、火が燃え上がっているのを見ました。常人の考えで推理すれば、麦畑はきっと全焼だと思われるでしょう。「うちの麦畑はともかく、他人の数百ムーの麦に被害を及ぼしたら、どうすればいいだろうか」と心配しました。「人を呼んで火を消すか、師父にお願いするのか」と迷いました。この時、私の脳裏に「弟子正念足りれば　師は回天の力有り」との師父の法が閃きました。そこで、「大法弟子だから、きっと師父に見守られている」との一念を強めました。

　私はハーハー言いながら麦畑に走って行きましたが、水柄杓にある水はすでに半分しか残っていませんでした。午後2、3時は1日中で最も暑い時で、気温は40度に達しており、その上、南西の風が吹き、火勢がますます激しくなり、火が十数メートルの高さまで燃え上がりました。火の熱気で人は麦畑に近づくことができませんでした。私は麦畑から7メートルほど離れたところに立ち止まり、この一面に広がった黒い煙に包まれている麦畑を見ながら、「この危難の時に、師父にお願いするしかない、師父だけが火事を消してくださるのだ」と思い、そこで、私は手を合わせて師父にお願いしました。「師父、ご加持ください。火を消して下さいますように。それに、家の畑と隣の村人の麦畑も焼失せず、無事でありますように。（これらの村民はすでに真相を知っているから）」と念じました。

　そして、私は自分が持ってきた水柄杓に残っていたわずかばかりの水を火に向けて撒きました。すると、奇跡が起きました。激しく燃え上がっていた火柱が、なんとその瞬間、消失しました。ふと見ると、麦畑にはたくさんの小さな水滴と少しばかりの煙が立ち残っていました。うちの麦畑も近所の麦畑も皆、師父が守って下さいました。慈悲なる師父が助けてくださらなければ、結果はどうなっていたか想像できません。師父は弟子の為に災難を消し去って下さいました。この光景を目の当たりした私は涙があふれ出ました。この時の思いは、人類のすべての言葉を使い果たしても、師父のこのご恩に感謝する気持ちを言い表せませんでした。

　私達が麦畑に入って見たら、小麦は確かに無傷でした。刈り取り機から地べたに落ちたエンジンオイルも燃えていませんでした。一方、刈り取り機を見ると、すでに鉄屑同然に焼かれていました。奇跡です。本当に奇跡でした！　その場に居合わせた5、6人の村人はこの非常に不思議な一幕を目の当たりして、皆驚いて呆然としていました。この時、1人の村人が急いでやって来て、「先程、手も付けられないほど、ここは激しく燃えていたよね。黒い煙がモクモクと立ち込めているのを見て走って来たが、いったい、何があったの？」と聞かれました。

　私は今の話しにそって、この場にいる村人に大法の真相を話しました。「今日、皆さんもこの不思議な光景を目撃しましたね。私は法輪功の修煉者ですから、師父に見守られています。師父がいらっしゃるから、このような手も付けられない大変な惨事に遭っても、それを吉事に変える事ができたのです！　くれぐれも、共産党の無神論を信じないでください！　師父は人を救い済度するために来られたのです。そして、『法輪大法は素晴らしい、真、善、忍は素晴らしい』をしっかり覚えてください。このような大変な危難の時でも、命を助けてもらえるからです」と話しました。1人の村人が「法輪功の凄さをこの目ではっきりと見た、心から法輪功を信じるよ！　法輪功は本当にすごいとわかった！　不思議すぎる」と言いました。