【明慧日本2017年9月7日】山東省蒙陰県の法輪功学習者・伊淑玲さん(47)は、2014年9月に懲役3年6カ月の不当な判決を下された後、山東省女子刑務所に連行された。伊さんは法輪功を放棄しないため、3年間近く、ずっと独房に拘禁され続けている。
蒙陰県実験中学校の教師であった伊さんは、法輪功を学んでいるという理由で、十数年来、何度も留置場に拘禁され、思想改造施設で洗脳の迫害を受け、精神病院に閉じ込められ、二度も労働教養を強いられたことがある。山東第1女子労働教養所で、伊さんは睡眠を剥奪され、トイレを許さず、飲食を禁止され、ゴムバンドで口を封じられ、布で口元を締め付けられて縛り付けた後、吊し上げられ、強制的に灌食され、飲み水と食事に不明の薬を投入されるなどの迫害を受けた。そして、九死に一生を得たが、公職を除名された上、十数万元の給料が差し引かれ、家庭は分散して居場所を失った。
2014年7月18日、伊さんは80数歳の父親を見舞いに実家へ帰る途中で、人に法輪功の迫害の真相を伝えたため、地元の派出所の警官により連行された。当日の午後、伊さんは臨沂市留置場に拘禁され、強行に不明な薬物を注射された。
同年の9月、蒙陰県610弁公室は、危篤状態に陥った伊さんに対して解放するどころか、法律機関を操作して伊さんに懲役3年6カ月の判決を下した。
9月29日、伊さんの父親と姉は疲れ果てた身を引きずって刑務所に行ったが、刑務所側は「伊淑玲はすでに食事を食べるようになり、1カ月後に面会に来るように」と家族を騙した。伊さんの父親と姉は仕方がなく、家に戻るしかなかった。
しかし、1カ月後、家族は突然危篤の知らせを受けた。11月19日、急いで刑務所に駆けつけると、地下の2階の廊下で伊さんに会った。意識不明の伊さんは、小さい掛け布団を被せられ、骨と皮ばかりに痩せこけ、口の周りに血膿の泡を吹いたあとがあり、両足はベッドに縛り付けられていた。80代の父は驚いて言葉を失った。伊さんの姉が声かけても、妹は何も反応しなかった。
その後、刑務所側は家族に「済南に行って署名してから、伊を連れて帰りなさい」と電話をしてきた。家族は済南に着いて手続きをしたが、なんと刑務所が責任を負わない協議書だったことに気付いた。刑務所側は莫大な保証金を含めて多くの条件を付けた。家族はその保証金をとても出せないため、伊さんはさらに厳しく監視され、現在まで刑務所で拘禁されている。面会の時間も特別に制限され、普通他の学習者達には30分間の面会時間があるが、伊さんにはただの十数分間しか面会させないという。