【明慧日本2017年11月4日】中国共産党が法輪功への迫害を発動して18年、四川省威遠(いえん)県の法輪功学習者・劉書明さんは繰り返し連行され、実刑判決を2回も受けた。劉さんは地元の派出所、610弁公室の警官に絶えず嫌がらせをされ、監視され続けた。その末、劉さんは無念な思いを晴らせないまま、10月3日に死亡した。享年52歳。
劉さんは威遠県厳陵鎮建設村在住の歯科医だった。1997年、劉さんは法輪功を学び始めたが、1999年7.20に当局が法輪功への迫害を発動してから、信条を放棄しなかったため、さまざまな迫害を受けてきた。
1999年12月の始め、劉さんは北京へ行き、法輪功への迫害を停止するようにと求めたが、行く途中の電車の中で連行されて地元に送還され、刑事拘留30日間を受けた。2000年2月と7月、劉さんはまた、連行されて刑事拘留を受けた。
2001年1月、威遠県公安局の警官数人が劉さんの自宅に不法に侵入し、何の証明証の提示もないまま、家宅捜索をし、私物を押収して劉さんを連行した。
劉さんはその後、懲役3年の実刑判決を宣告され、四川省徳陽刑務所に拘禁された。刑務所で拷問された劉さんは、胸膜腔内に多量の液体が貯留した。帰宅後、劉さんは法輪功を学び続け、完治した。
劉さんの妻も母親も法輪功を学んでいる。2001年、劉さんが刑務所に拘禁されている間、妻・王玉容さんも労働教養1年6カ月を下され、教養所に拘禁されたが、幼い子供たちの世話をする人がいないため、6カ月後に解放された。
法輪功を学び続けていた劉さんは国家安全局、610弁公室の警官らに常に監視され、嫌がらせを受けた。2012年2月、警官十数人は劉さんの成都市の自宅に無断で侵入し、家宅捜索をして数万元相当の私財を押収した。
劉さんと妻は連行され威遠県留置場に拘禁された。劉さんは断食をして迫害に抗議したが、口を工具で開けられて灌食されたため、歯がグラグラになってしまった。しかし、劉さんは屈しなかった。その後、劉さんは懲役5年の実刑判決を宣告され、刑務所に拘禁された。妻も懲役2年の判決を受けた。
劉さん夫婦が拘禁されている間、子供たちは成年になった。子供2人は共に結婚式のとき、親が不在で寂しい思いをした。
劉さんは、昨年3月に出所したが、医者の資格証明を剥奪されたため、生計を立てられなかった。資格を返すように、劉さんは610弁公室、県衛生局に足を運んだが、返してもらえなかった。仕方がなく、生計を維持するため、村で小さな臨時診療所を作った。しかし、公安局、衛生局、村の委員会の人に絶えず嫌がらせを受け、診療所を閉めるように強要された。
今年5月17日午前、警官と村委員会の6人が劉さんの家にやってきて、「お前は、法輪功を学び続けているのか?」と聞いて、法輪功を誹謗中傷した。劉さんは「法輪功は佛法修煉です。歴史が証明してくれます」と言った。彼らは劉さんの部屋に入ろうとしたが、劉さんに止められた。
9月29日、警官らは再び劉さんの家に来て、嫌がらせをした。その4日後に劉さんは死亡したという。
劉さんの父親は、息子夫婦が繰り返し迫害されたことにショックを受け、昨年末に死亡した。母親は現在、息子の死をとても悲しんでいる。