【明慧日本2017年11月28日】吉林省長春市の九台区石羊村の法輪功学習者・孫景和さん(51歳男性)は、9月28日に九台区裁判所に懲役5年6カ月の実刑判決と1万元の罰金を言い渡された。その後、孫さんは同市中級裁判所に上訴した。
中級裁判所の主審裁判官・何福は弁護士を孫さんの上訴に関われないように妨害行為をした。
孫さんが連行された経緯
今年1月25日夜9時過ぎ、タクシー運転手の孫さんはナイフを持った4人組の男に「金を出せ」と言われ、強盗に遭った。孫さんがお金を持っていないというと、4人に暴力を振われた。そこで、孫さんは頭部、左目、左足に負傷してしまった。
4人は孫さんの車に置いてあった工具箱、車を買った手続きの証明書などを持ち去った。お金を脅し取れなかったため、4人は車で見つけた法輪功の資料を持って腹いせのため、派出所に通報した。そして、警官が来て、被害者である孫さんを不当に連行した。
不当な開廷
8月5日、裁判所は刑事第二法廷で孫さんに対して裁判を行った。本来、裁判の順序としては、原告、被告、証拠など、双方の弁護士がいる下で行い、証拠を立証し、事実ではないことを排除し、法律の運用と判決の間違がないように、法廷で討論し、当事者の権益を守るようになっている。
しかし、孫さんに対する裁判は、公訴人と証人が出廷せず、証拠も出さなかった。孫さんは手錠、足枷をつけられたまま出廷させられた。孫さんは法廷で4人の強盗に遭遇したことを述べ、派出所の警官に連行された日に行った尋問の映像を公開するようにと要求したが、拒否された。
この一審に孫さんの弁護士は法廷にいなかった。裁判官は孫さんが弁護士の弁護を望んでいないと言いつけた。実際のところ、裁判所側が弁護士に「有罪弁護しかできない」と要求し、孫さんには「弁護士を選べない」と、伝えたため、孫さんは弁護士を選定しなかったのである。
孫さんは被害を受けたことを陳述したが、法廷では証人、証拠、討論など一切なく、裁判を早々に終えた。
9月28日午前10時前、裁判所は再び孫さんに対して不正な開廷をし、裁判長は判決書を読み上げてから、孫さんに「上訴するか」と聞き、「上訴する」と孫さんがすぐ答えた。
不正な判決結果に対して、孫さんの家族は「信仰は罪ではありません。絶対に上訴します。できるところまでやります」と表明した。
400人あまりの村人は、孫さんが無罪で解放されることを求める