文/中国の大法弟子
【明慧日本2017年12月19日】小さい時、おばあちゃんと暮らしていました。おばあちゃんはいつも私に因果応報の物語や、煌(きら)びやかな天上世界の話を聞かせてくれました。今日、慈悲で偉大なる師父が私に「法輪大法」の天上世界へ回帰できる大道を明示して下さいました。私はこの万古不遇なご縁を大切にし、勇猛邁進して、しっかりこの道を歩む決意をさらに深くしました。しかし、実際の修煉において、ある物質が常に私が前進する歩調を妨げているのです。そのものは他でもなく、自分の嫉妬心なのです。
明慧ネットに掲載された同修の交流文章『隠された嫉妬心を取り除く』を拝読しました。文章の中で書かれた一部の内容は、まるで私の修煉状態を記述しているようでした。自分の嫉妬心はなんとこんなにも深く隠されていた事に気づきました。
以前、自分には嫉妬心が存在していないと確信していました。なぜなら、私は正直者で、性格も明るく、人助けをすることが大好きで、周りの人たちも私のことを優しい人だと口を揃えて褒めます。自分もすっかりその気になって、自分のことを誇りに思っていました。しかし、同修の交流文を読み、自分の行動を大法の基準に照らし合わせてみれば、その行動の全ては、「私(し)」のためのものでした。何か良いことをした時、誰かに褒めてもらいたいという考えを持っていて、その考えは「名」を求めるものでした。そして、良いことを行い、報酬を得る行動は「利」を求めるものでした。また、時には、自分の気持ちにそぐわない時には、機嫌が悪くなり、心のバランスが崩れてしまうのは、「嫉妬心」が災いしていました。正に師父が仰っていたように「わたしは法を説く時、嫉妬心の問題によく触れます。なぜでしょうか? 嫉妬心は中国ではきわめて強烈に現われており、すでに日常茶飯事になっていて、自分でもそれと感じられないほど強烈なものとなっています」[1]、正にそうでした。
師父は「悪者は嫉妬心によって、私のため、怒りのために、自分が不公平だと言います」[2]と仰いました。私の嫉妬心の現れのその一つは自分が他人より優れていると思っていたことです。まず、家で娘と主人の間で衝突が起きたときに、うわべでは娘をなだめながら父親に敬う気持ちを持つべきだと教えますが、心の奥底ではこの衝突を利用して、普段溜め込んだ主人へのうっ憤を発散したいのです。このような狡猾(こうかつ・ずるくて悪賢い)な心理は、深く隠された中国共産党の党文化であり、保身的な態度を取って、自分が傷つかないための手段なのです。深く隠されている嫉妬心が災いしているので、私の修煉者としての理性や、如何なる時にも、まず先に他人のことを思う高尚な思想境地を失わせたのでした。
私の嫉妬心の現れその二つ目は、傲慢不遜(ごうまんふそん・おごり高ぶり、人を見下し、思い上がる)な立ち振る舞いです。小さい部分では、師父に対する不敬や、大法への不敬な態度です、進展すればすなわち邪悟なのです。ある時期、私は自分の修煉に対し、自信を失い、自分を責め、常に苦しみを噛みしめながら、涙を流していました。師父の慈悲なる済度を受ける資格がないと思い続けていました。自分の傲慢不遜の根源をずっと見つけることができなかったため、自暴自棄な考えはいつも心から取り除き切れていませんでした。その後、学法に通じて状況は改善されましたが、しかしいつまでも、自分が1枚の薄い膜に隔てられているように感じていました。これは嫉妬心がもたらした隔たりであり、私をもっとより良く真・善・忍に同化させないためなのです。
師父が『轉法輪』の中で、嫉妬心について単独に、そして重点的に述べられました。そこから、嫉妬心は修煉者に与える危害がどれほど大きいものなのかは明らかです。師父は「誰かに良いことがあったと分かれば、直ちにひどく妬みます。そこで職場や職場以外で褒賞をもらったり、あるいは良いことがあっても、誰も口に出しません。他の人が知ると心のバランスがとれなくなるからです」[1]と説かれました。また、師父は「嫉妬心という問題はかなり重大です。なぜならそれは、われわれが修煉して圓満成就できるかどうかという問題に直接かかわってくるからです。嫉妬心を無くさなければ、人の修煉した一切の心が脆弱なものになります。ここには一つの決まりがあります。すなわち人間は修煉の中で、嫉妬心を無くさなければ正果を得られないもので、そうしなければ絶対に正果を得ることはできないのです」[1]とも説かれました。
自分の行いを改めなければなりません。師父が仰っていたこれらの症状のすべてを私は持っているのです。どうすればよいのでしょうか? 私は必ず、嫉妬心を取り除かなければなりません。そのため、まず、最も肝要なことは嫉妬心の源を見つけることです。そこで私は大紀元の社説『党文化の解体』の連載をラジオで数回聴き、豁然(かつぜん・突然迷いや疑いが晴れるさま)と、十数年にわたり自分は中国共産党政権の洗脳の下で、知らず知らずのうちに中国共産党文化の害毒を受け、自分が一歩ずつ、嫉妬心の渦の中に引きずり込まれていたことを悟りました。中国共産党の闘争哲学は嫉妬心を生じさせる根源だったのです。そこで、私は必ず、嫉妬心を捕らえ、少しずつ取り除くことを決心しました。
その後、家で私は主人への不満や愚痴をこぼさないよう自分を律し、外で真相を伝える時に、世人の理性が欠ける言動に対しても不平不満な気持ちを持たないように気を付けました。彼達こそ中国共産党の害毒を受けた真の被害者であり、最も不憫な人達です。またその上、中国共産党による党文化は、中国の大法弟子がさらにもっと良く法に同化し、法を実証することを妨げているのです。
師父が「この嫉妬心はくれぐれも取り除いていください。嫉妬心はなかなか恐ろしいのです。嫉妬心はあなたの全ての修煉を緩めてしまい、あなたを台無しにしてしまうのです。嫉妬心があってはいけません」[3]と仰いました。
嫉妬心の隠れ家を突き止めて、私は正念を発して嫉妬心の根源を取り除いた時、私の心を覆い被さっていた隔たりが瞬時に消えました。その後、発正念や煉功をする時、私は速やかに最も理想な状態に入ることができるようになり、深く入定ができ、体中の細胞が一体化し、ひとかけらの雑念も交えず、とても軽やかに感じることができます。この感覚は21年間修煉していて、初めて味わった素晴らしい体験でした。
現在、私は常に幸せな気持ちが心に満ちています。私には慈悲なる師父がついておられます。慈悲で偉大なる師父は私を地獄から救い上げ、万古不遇な高徳大法を私に教え、授けて下さいました。大法は途方に暮れた時に、私の心の迷いを払い、辛い時に、私に前進する勇気を与えてくださいました。虚言に騙され、見放された時に、慈悲で偉大なる師父が力を下さり、すべての心のわだかまりを解きほぐすことができる万能な金の鍵、すなわち「内に向けて探す」という宝をくださり、この恩恵を受けたため、私は修煉の心地よさと楽しさを満喫できました。
今後の修煉の中で、私は嫉妬心をもっともっと深く掘り下げて、純清かつ善良な心を取り戻すまで嫉妬心を掘り続け、除去していきたいと思います! そして、迷わずに師父について家に戻りたいと思います!
注:
[1] 李洪志师父の著作:『転法輪』
[2] 李洪志师父の著作:『精進要旨』「境界」
[3] 李洪志师父の経文:「大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法」