文╱中国の大法弟子
【明慧日本2018年2月11日】真相電話をかけて数年になりました。調子が良かったり悪かったりして、順調な時は、1、2時間で15、6人の人に三退をさせる事ができますが、調子の悪い時は、2、3時間電話をかけても、1人も三退をしてくれません。
真相電話をかける過程は心を修める過程でもあります。真相を上手く伝えられない場合、直ちに内に向けて探し、人心を見つけて法に則ってそれを正せば、真相を伝える効果が良くなります。しかし、そうでない場合もあります。時には自分ではなかなか感触がよくて、しかも前日よりも調子がいいと思っていても、三退する人は何人もいません。そうした場合、私はとても落ち込み、「自分にはまだ何か執着心があるのではないか? まだ気付いていないのではないか?」と心配したりします。その後、落ち込む事も執着で、それも修めなければならない人心だと悟りました。
順調であろうがなかろうが、真相を伝え続けなければなりません。なぜなら、1人でも多くの人に真相を分かってもらえば、それは一つの生命、一つの世界が救われることになるからです。
数日前、私はトウモロコシを買う夢を見ました。道端に大きな鍋で茹でているトウモロコシを買いました。しかし、とても不思議なのは、鍋から皮付きのトウモロコシを掬い上げ、皮を剥ぐと中は空です。もう1本の皮を剥いでも、中はやはり空でした。たくさんのトウモロコシを剥いでも、中は全部空でした。どのぐらい剥いだでしょうか、とうとう中味の詰まったトウモロコシがあり、次のも詰まっていました。目が覚めてから、「この夢はいったい何の意味なのか?」と分かりませんでした。このような明晰な夢の場合、師父が私にヒントを与えて下さるものが多いのですが、今回の夢の意味はいくら考えても理解できませんでした。分かるべき時が来たら、師父はきっと気づかせて下さるだろうと思って、私はこれ以上は気に留めませんでした。
ある日、私はいつものように出かけて真相電話を掛けました。最初の人は真相を聞いてくれず、次の人は三退をしないと断わりました。こうして、数十本の電話を掛けてもすべて失敗に終わりました。私はとても辛くなり、今日は諦めて家に帰って法を学ぼうと考えました。この時、突然あのトウモロコシを買う夢を思い出しました。もしかしたら、師父はあの夢で今日の出来事を教えて下さったのではないか? もしそうだとしたら、この後、真相を聞く人が現れる筈だ! もうすこし粘ろうと思いました。こうして、私はさらに1時間20分電話をかけ続けましたが、やはり1人も三退しませんでした。しかし、あの明晰な夢を思うと、目の前にまだ希望があるとなんとなく感じました。
実際、本当にそうでした。それから20分の間になんと7人も三退に賛成してくれ、他にも共産党の関連組織に入っていないものの真相をとても聞きたがる人がいました。つまり、その後の20分間、電話に出て来たほとんどの人は真相を聞いてくれ、三退しました。あの夢と全く同じ結果となりました。
一昨日、私はある都市に集中的に電話をかけ、1時間で、なんと16人も三退させました。その後、別の大都会に電話をかけてみましたが、三退する人は1人もいませんでした。手元の掛けられる電話番号もなくなりました。私は気持ちが穏やかではなくなり、師父に、「ここの人達は本当に難しい、いくら真相を話しても聞いてくれません」と弱音を吐きました。
昨日、また同じようにその都市に電話を掛けました。結局、三退者はゼロでした。まだいつもの帰宅時間になっていませんでしたが、がっかりして携帯電話の電源を切って家に帰ることにしました。
今日になりました。この頃失敗の連続で、なんとなく気後れして、甚だしきに至っては口実を見つけてさぼろうとすら思いました。正午、発正念をしてから、私は少し横になって休憩しようと思いました。しかし、そのまま寝てしまい夢を見ました。夢の中で私は駅で人と会い、その人の名前を何度も繰り返して呼びました。私はハッと悟りました。「駅」とは人々が家に帰って行く場所で、人の名前は「希望」でした。師父は私を励まして下さったのです。私は急いで起き上がって、簡単に片付けて出かけました。2時間の間に、6人しか三退をしませんでしたが、他の数人はいかなる組織にも入っていないのに、とても真剣に真相を聞いてくれました。そして、ほとんどの人が何度も「ありがとう! ありがとう!」とお礼を言って、電話をなかなか切ろうとしない人もいました。ある人は、「これだけ大事な事を教えてくれて、本当にありがとう! あなたのような人を信じますよ。あなたはきっととても綺麗な人ね」と褒めてくれました。
真相電話をかけて、順調の時もあればそうではない時もあります。それこそが私達の修煉の道ではないでしょうか。この数日間の経験から、すべては師父が行っておられることをより深く体得しました。私達はただ師父のされることを手伝っているだけですが、師父は私たちに大きな威徳をくださいました。実は何もかもはすべて師父がコントロールされており、私達は悟れていないだけです。ですので、順調な時はウキウキしてはいけないし、そうではない時も落ち込んではいけません。師父は私達の心をご覧になっています。粘り強く続けて行けばきっと収穫があります。なぜなら、師父は私達の道を按排してくださっています。それは法を正す師に手伝い、衆生を救い済度する道です。いくら難しくても私達は歩み続けなければなりません。
師父は浩蕩たる佛恩も持って心を砕き、私達を導かれておられます。なのに、私達はここで「難しい、難しい」と弱音を吐く理由がどこにあるでしょうか?!