【明慧日本2018年2月20日】河南省平頂山(へいちょうざん)市の法輪功学習者・穆亜東さんは、市衛東区裁判所に懲役8年の実刑判決を宣告され、今年1月18日、新密市刑務所に拘禁された。
穆さん(30代)は昨年6月2日、勤務先の許昌某自動車修理工場で、尾行していた派出所の警官により不当に連行されて、自家用車を押収され、案件を裁判所に提出された。
今回の迫害は前回の続きだという。2011年10月14日、穆さんは他の学習者の代わりに車を販売して巻き添えとなり、派出所の警官により連行され、起訴された。穆さんは迫害に反対するために断食をして、命の危険に晒された。警官は責任逃れのため、穆さんを病院に運んだが後手後手になった。また、穆さんはその後放浪したという。
穆さんは今回、再度連行された後、平頂山市郟(こう)県留置場に拘禁された。穆さんの妻は弁護士に依頼した。
昨年6月23日、郟(こう)県留置場で、穆さんに対して裁判を行うという通知が届いた。穆さんが断食をして身体が非常に衰弱していたため、弁護士は開廷を延期するよう意見書を提出したが、裁判所に断られた。しかし、開廷の前日になって突然、裁判が取りやめになったという通知が届いた。
その後、家族は何度も裁判所へ行き、裁判長と法廷長に会い、無罪の穆さんを解放するよう求めたが、裁判所の責任者らは、最初は家族との面会を避けていたが、最後には「案件を検察庁に戻した」と返事した。しかし、検察庁の起訴課長は家族との面会を逃れ、さらに「案件が検察庁にはない」と嘘をついて家族をごまかした。数日後、案件の担当警官は穆さんの両親の自宅や穆さんの元の会社まで行き、調査や証拠の収集を行った。
同年12月1日午前、裁判所の周辺では警備がものものしく、カメラで撮影したり、録画したりと私服警官らはあちこちに配備されており、学習者らを尾行して電話をし、さらに各会社に通達して、学習者に傍聴に行かせないように脅した。当日、穆さんの多くの親戚は傍聴に行ったが、殆どが入廷できなかった。入廷した人はポケットの中まで探られ、紙くずさえ取られ、何も法廷の中に持って入廷できなかった。
午前9時30分ごろ、裁判が始まった。弁護士は穆さんは無罪で、警官らが違法だと主張した。2時間後、裁判が終了した。最近、穆さんは懲役8年を宣告され、新密市刑務所に拘禁されたという。
また、裁判当日、路上で招待状を配り、人々に傍聴に行こうと勧めた学習者・劉玉霞さんは即座に不当に連行され、懲役5年を宣告された。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)